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離乳食完了期の進め方(1歳〜1歳6か月)|家族と同じ食事につなげるステップを保育園看護師ママが解説

「1歳になったよ!でも、大人と同じもの食べていいの?」「まだ離乳食続けるの?」——完了期に入ってから、こんな疑問が増えてくる時期ですよね。

私も3人育てて、毎回この時期に迷いました。「もう卒業かな」と思いきや、まだドロドロじゃないと嫌だったり。「これ食べていいのかな」と1個1個確認しながら料理した日々。

でも今振り返ると、完了期は”離乳食のゴール”じゃなくて、「家族の食卓へようこそ」の入口だったなと思います。焦らなくていい。ここが仕上げの期間です。

この記事でわかること
  • 離乳食完了期(1歳〜1歳6か月)の目安とサイン
  • 1回の食事量・形状・かたさの目安
  • 家族と同じ食事に移行する3ステップ
  • 補食(おやつ)の考え方と選び方
  • 食べムラ・遊び食べ・濃い味問題のQ&A
  • 卒乳・断乳のタイミングの目安
目次

🌱 完了期に入るサインをチェックしよう

完了期の目安は1歳〜1歳6か月ごろですが、月齢よりも「発達のサイン」を見て進めるのが大切です。

次の項目に当てはまる数が多いほど、完了期へ移行するタイミングが近づいています。

  • 前歯で食材をかじり取る動きができる
  • 手づかみ食べが上手になってきた
  • 1日3回の食事リズムが定着している
  • スプーンやフォークに興味を示し始めた
  • 大人と同じ時間に食卓に座っていられる
まい@保育園看護師まま

全部揃わなくても大丈夫です!「なんとなく食べ方が力強くなってきたな」と感じたら、少しずつ大人の食事に近づけてみるくらいの感覚でOK。完了期は”ゴール”じゃなくて”移行期間”です。

🍽️ 完了期の食事量・かたさ・形状の目安

完了期は「やわらかい大人食」というイメージです。ドロドロやすりつぶしは卒業して、歯ぐきや前歯で噛める食感を目指します。

1回の食事量の目安

食材グループ目安量食材例
主食(炭水化物)80〜90g軟飯〜普通のごはん・うどん・パン
主菜(たんぱく質)40g前後鶏ひき肉・白身魚・卵・豆腐
副菜(野菜・いも)40〜50g煮物・スープの具・味噌汁の具など

1歳ごろになると食欲にかなり差が出てきます。「これだけしか食べない」と不安になりやすい時期ですが、体重が成長曲線の範囲内で元気なら大丈夫。量よりも食事の時間が楽しいかどうかを大切にしてください。

かたさと形状の目安

チェック項目完了期の目安
かたさ歯ぐきや前歯でかじれるやわらかさ(肉団子・煮野菜程度)
大きさ1〜2cm角の一口サイズ
味付け薄味(大人の味付けの前に取り分け)

補食(おやつ)は「第4の食事」

1歳以降は胃が小さいため、3回食だけでは必要なエネルギーが足りないことがあります。補食は甘いお菓子ではなく、エネルギー補給を目的とした”第4の食事”と考えましょう。

🍙
おにぎり

🧁
蒸しパン

🥛
ヨーグルト

🍌
果物

市販のお菓子を与えるなら、原材料をチェックして砂糖・塩分が少ないものを選ぶのが基本です。「赤ちゃん用」と書いてあっても成分確認は忘れずに。

👨‍👩‍👧 家族と同じ食事に移行する3ステップ

完了期のメインテーマは「家族の食卓に仲間入りする」こと。でも「いきなり大人と同じ」はまだ無理。焦らず3ステップで進めましょう。

STEP1

形状を大人に近づける

大人用の料理を味付けの前に取り分けて、やわらかく・一口サイズに調整します。「大人はあとから味を足す」スタイルにすると、同じメニューを一緒に作れて楽です。

STEP2

一緒に食卓を囲む

家族がそろって同じテーブルで食べることで、「食べるのは楽しいこと」が赤ちゃんの心に刻まれます。「おいしいね」「上手に食べてるね」と声をかけながら、安心できる雰囲気を大切に。

STEP3

自分で食べる練習を増やす

こぼしても、ぐちゃぐちゃでもOK。スプーンやフォークを持たせてみる、手づかみで食べさせてみる——「自分でやりたい!」という気持ちこそが、食べる力の成長の証です。

まい@保育園看護師まま

取り分け調理が習慣になると、離乳食のための別メニューを作る手間がなくなって一気にラクになります!私は3人目になるころにやっとこの方法に慣れましたが、もっと早く知りたかった…(笑)。

🥗 栄養バランスはこの3つを意識するだけでOK

「バランスよく食べさせなきゃ」と毎食プレッシャーを感じているなら、1日全体で3つのグループが揃っていれば十分です。1回の食事で完璧じゃなくて大丈夫。

🍚

主食(エネルギー)

ごはん・うどん・パンを毎食に。少しずつ普通のかたさに近づけて。

🐓

主菜(たんぱく質・鉄)

肉・魚・卵・豆腐を毎食に。鉄不足になりやすい時期なので赤身肉も意識して。

🥕

副菜(ビタミン・食物繊維)

野菜・いも類をスープや煮物で。色のついた野菜をバランスよく。

❓ よくある悩みQ&A

食べムラがひどくて心配です。今日は全然食べませんでした

完了期の子どもは、遊びや歩くことに夢中で食事への集中が続かないことがよくあります。数日食べなくても、水分がとれて元気なら問題なし。「今日はあまり食べない日」と割り切って、次の食事につながるよう楽しく終わらせましょう。「せっかく作ったのに…」というもどかしさが続くなら、原因別の対処法を確認してみてください。

大人と同じ味付けのものを欲しがります。味の濃いものを食べさせていいですか?

「大人のごはんが食べたい!」という好奇心は自然なことです。でも1歳の子どもに必要な塩分は大人の約1/5〜1/4程度。濃い味が習慣になると、将来の高血圧や生活習慣病のリスクが上がります。調理前に取り分けて薄味で仕上げるか、だし・素材の旨みを活かした味付けで「薄味でもおいしい」体験を積み重ねましょう。

遊び食べ・立ち歩きが止まりません。どうすれば?

1歳ごろの集中できる食事時間はまだ10〜15分ほど。途中で席を立っても「食事はおしまい」とはっきり伝えて切り上げてOKです。大事なのは「食卓=楽しい場所」というイメージを壊さないこと。叱られる時間にすると、食事そのものが嫌いになる場合があります。遊んだらごちそうさま、を繰り返すうちに少しずつ落ち着いてきます。

ミルク・授乳はいつやめればいいですか?

1日3回の食事から栄養がしっかりとれていれば、授乳やミルクは自然と減っていきます。「無理にやめる」より「自然に減っていく」が理想。夜間授乳は、少しずつお茶や水に置き換える方法が取り組みやすいです。WHO・ユニセフのガイドラインでは2歳以降の卒乳も推奨されており、焦る必要はまったくありません。

🤱 卒乳・断乳と離乳食完了の関係

「卒乳したら離乳食完了?」と思っているママもいますが、この2つは別々に考えてOKです。食事で栄養がとれていれば、授乳は続けていても問題ありません

  • 日中の授乳はおやつや食事に少しずつ置き換える
  • 夜間授乳は抱っこ・トントンで対応する練習を始める
  • 授乳が減っても、スキンシップの時間はしっかり確保する

授乳をやめるタイミングは、子どもとママが「そろそろいいかな」と思ったときが正解。周りの「もう1歳なんだから」という声は気にしなくて大丈夫です。

まい@保育園看護師まま

私は3人ともタイミングがバラバラでした。「こうしなきゃ」はないんです。その子とそのときの自分に合ったやり方でいいと思っています。

📝 まとめ|完了期は”食べる楽しさ”を育てる仕上げの時期

  • 完了期は1歳〜1歳6か月が目安。月齢よりも「発達のサイン」を見て判断
  • かたさは歯ぐきや前歯でかじれるやわらかさ、大きさは1〜2cm角
  • 主食・主菜・副菜の3グループを1日で意識するだけでOK
  • 家族と同じ食卓に座ること自体が、大事な食育になる
  • 食べムラ・遊び食べは成長の一部。笑顔で切り上げることが大事
  • 卒乳のタイミングは焦らず、子どもとママのペースで
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