
離乳食を始めて1〜2ヶ月。
赤ちゃんも少しずつ食べることに慣れてきた頃ではないでしょうか?
そろそろ「中期(7〜8ヶ月ごろ)」に入るタイミングです。
でも、
「どのくらい量を増やせばいいの?」
「食材のかたさや大きさが難しい…」
と迷うママ・パパも多いもの。
この記事では、看護師ママが実体験を交えて、離乳食中期の進め方・食感の目安・栄養バランスの整え方をわかりやすく解説します。
まいこ@保育園看護師まま初期からステップアップするポイントを一緒に見ていきましょう。
1. 離乳食中期(7〜8ヶ月ごろ)とは?目的と特徴


離乳食中期は「食べる練習」から「食べて栄養を摂る」段階に進む時期。
口の動きや舌の使い方が上手になり、少しずつモグモグと噛むようになります。
この時期のねらい
- 舌でつぶす力を育てる
- 味や食感の違いに慣れる
- 栄養バランスのとれた食事に近づける
母乳やミルクはまだ栄養の中心ですが、少しずつ「食事らしさ」を意識していきましょう。
時期の目安
- 生後7〜8ヶ月ごろ
- お座りが安定してきた
- スプーンを口に持っていくと自分から口を開ける
- 食べ物を舌で押しつぶす動きが出てきた
離乳食のステップアップは“月齢”より“発達”を見て。
まだ飲み込むのが下手な子は、焦らず初期のペースでOKです。
2. 食感の目安と調理ポイント


中期の食感は「舌でつぶせるくらい」
初期の“なめらかペースト”から、少しずつ粒感を残していきます。
おかゆなら「7倍がゆ」が目安。指で軽くつぶすと形がなくなる程度のやわらかさです。
| 食材 | 食感の目安 | 調理のポイント |
|---|---|---|
| おかゆ | 7倍がゆ(粒が少し残る) | よく炊いて水分を調整 |
| 野菜 | 舌でつぶせるくらい | 小さく刻んでやわらかく煮る |
| たんぱく質 | なめらか+少し粒感 | 豆腐・白身魚・ささみなど |
調理のコツ
- 煮すぎず、柔らかさをチェック
- “つぶす・刻む・混ぜる”を組み合わせて食感を調整
- 舌触りを変えることで食欲アップにつながる



うちの子は「トロミ」があると食べやすそうにしていました。
野菜とおかゆを混ぜるとまとまりやすく、スプーンから落ちにくくなりました。
3. 離乳食中期の量と食事回数の目安


1日2回が基本
中期に入ったら、朝と昼の2回食が目安です。
夜はまだ消化に時間がかかるため、様子を見ながら。
1回あたりの目安量(7〜8ヶ月ごろ)
| 食材 | 量の目安 |
|---|---|
| 穀類(おかゆなど) | 50〜80g |
| 野菜・果物 | 20〜30g |
| たんぱく質(豆腐・魚・卵など) | 10〜15g |
この量はあくまで“目安”。
食べる量よりも「機嫌・体調・うんちの状態」を見ながら調整しましょう。
食べない日があっても大丈夫。
体調が悪い日や眠い日は“練習お休み日”にしてOKです。
4. 栄養バランスを整えるコツ


中期の離乳食では、栄養のバランスを意識していきましょう。
1回の食事で「主食・主菜・副菜」を組み合わせるのが理想です。
主食(エネルギー源)
- 7倍がゆ、うどん、パンがゆなど
- 穀類でエネルギーを補給
主菜(たんぱく質)
- 豆腐、白身魚、しらす、鶏ささみ、卵黄
- 鉄分補給のために赤身魚やレバーも少しずつ
副菜(ビタミン・ミネラル)
- にんじん、ほうれん草、ブロッコリー、じゃがいもなど
- 色の濃い野菜で栄養バランスUP
組み合わせ例
7倍がゆ+豆腐と野菜のあんかけ
うどん+白身魚とブロッコリーのトロミ煮
パンがゆ+かぼちゃのペースト+卵黄少量



「1食で完璧を目指さない」のがポイント。
1日を通して、いろんな食材に触れられれば十分です。
5. 食べムラ・嫌がりの対処法


中期になると、好き嫌いや食べムラも出てきます。
それは「味覚が育ってきた証拠」。無理に食べさせるより、気持ちを尊重することが大切です。
よくある悩みと解決のヒント
食べ物を吐き出す・遊ぶ
味や食感に慣れていないだけかもしれません。
1週間ほど様子を見てみましょう。
同じものしか食べない
無理に新しい食材を増やさず、“慣れている味+少し新しい味”を組み合わせてみましょう。
スプーンを嫌がる
自分で触りたい、というサインかもしれません。
手づかみ食べの準備にもつながります。
「嫌がった=失敗」ではありません。
一口でも“チャレンジできた”ことが立派な進歩です。
6. 卵・魚・乳製品などの進め方(アレルギー対策)


中期になると、卵や魚などアレルギーリスクのある食材にもトライする時期。
ここは慎重に進めましょう。
進め方のポイント
- 必ず体調の良い日に
- 午前中に少量(耳かき1杯)から
- 1種類ずつ試す
- 食後2〜3時間は様子を見る
注意したい食材
- 卵:卵黄→全卵の順で
- 魚:白身魚→赤身魚→青魚
- 乳製品:ヨーグルト→チーズの順で
不安なときは小児科の指導を受けながら進めてOK。
「急がず、確実に慣らす」ことが大切です。
7. 離乳食中期をラクに乗り切る工夫


離乳食が2回になると、準備も後片付けも大変になってきます。
ここからはママがラクになる工夫を紹介します。
作り置き・冷凍活用
- 製氷皿に小分け冷凍(おかゆ・野菜・たんぱく質)
- 朝まとめてレンジ解凍で時短に
食器・スプーンの工夫
- すくいやすいスプーン(先が浅め)
- 深めの小鉢で食べさせやすく
気持ちの工夫
- “全部食べさせなきゃ”を手放す
- 食べた日を記録して、成長を実感する
- 無理せずベビーフードも上手に活用



忙しい日こそ、ママが笑顔でいられる工夫を優先しましょう。


8. 看護師ママからのメッセージ


離乳食中期は、食べることが“楽しい”に変わる大切な時期です。
でも同時に、量や栄養のバランスなど悩みも増える頃。
うまく食べられなくても、焦らなくて大丈夫。
赤ちゃんの体は、毎日の“少しずつ”でちゃんと育っています。



食べた量より、「笑顔で食べられた時間」を大切に。
それが食への前向きな気持ちを育てていきます。
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まとめ


- 中期は「食べる練習」から「栄養を摂る」へステップアップ
- 食感は“舌でつぶせる”程度に
- 1日2回、主食・主菜・副菜を意識してバランスを整える
- 食べムラ・好き嫌いも成長の一部
- ママも赤ちゃんも「無理せず続ける」ことが大切
離乳食は「食べる力」を育てるだけでなく、親子のコミュニケーションの時間でもあります。



“食べる喜び”を共有できるように、できる範囲で楽しみながら続けていきましょう。










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