「気づけば子どもがテレビやYouTubeばかり見ている…」
「見せすぎは良くないって聞くけど、全くゼロにするのは難しい・・」
小さな子どもを育てるなかで、多くの親が抱える悩みのひとつが「テレビ・YouTubeとの付き合い方」です。
特に未就学児は自分で視聴をコントロールすることが難しいため、ついつい長時間になってしまうこともあります。
しかし「一切見せないこと」や「厳しく制限すること」が必ずしも正解ではありません。
年齢に合った時間や内容を意識し、親子で一緒に楽しみながら、見た後の遊びや生活習慣とバランスをとることが大切です。
本記事では、未就学児のテレビやYouTube視聴時間の目安、長時間視聴のリスク、そしてママの気持ちがラクになるヒントについてわかりやすく解説します。

私自身もyoutubeとの向き合い方について、たくさん悩みました。
同じように悩むお母さんたちが少しでもラクな気持ちになりますように。
未就学児のテレビ・YouTube視聴時間はどれくらいが目安?


WHO・日本小児科学会の推奨時間
世界保健機関(WHO)は、子どものスクリーンタイムについて以下のように提言しています。
- 2歳未満:テレビ・動画などの視聴は推奨されない
- 2〜5歳:1日あたり1時間未満が目安
また、日本小児科学会も「長時間の視聴は生活リズムや発達に影響するため、1時間以内を目安に」と呼びかけています。
では、実際の家庭では?
総務省の調査(子どものメディア利用実態調査など)によると、未就学児の多くが 平均で1〜2時間程度 見ているとされています。
共働き家庭や在宅ワーク中の親にとっては、子どもが夢中で見てくれている間に家事や仕事が進むという事情もあり、完全に「1時間未満」に収めるのは現実的には難しいことも多いでしょう。



重要なのは「何分見たか」だけでなく、 生活全体のバランス を意識することです。
長時間視聴によるデメリット


「便利だから」と長時間見せ続けてしまうと、以下のような影響が指摘されています。
- 睡眠への影響
寝る直前まで画面を見ていると、脳が覚醒しやすくなり、寝つきが悪くなることがあります。 - 生活リズムの乱れ
遊びや食事の時間よりテレビを優先してしまい、リズムが崩れやすくなる。 - 視力や姿勢への負担
画面との距離が近いと、目や首・背中に負担がかかります。 - 言語発達や集中力の遅れ
映像は受け身の学びになりやすく、言葉を「使う」機会が減る可能性があります。 - 親子のやりとりが減る
一方的に映像を見る時間が増えることで、会話のキャッチボールが少なくなることも。



これらを避けるためにも、時間や見せ方を工夫することが大切です。
テレビ・YouTubeと上手につき合うメリットもある


「悪影響があるなら、見せないほうがいいの?」と思うかもしれませんが、実はテレビやYouTubeにも 良い面 があります。
- 言葉や知識を楽しく学べる
教育系の番組や動画は、色・形・数などの学びを自然に取り入れられます。 - 親のサポートになる
忙しい家事や下の子の世話の間に、子どもが落ち着いて見てくれるのは大きな助け。 - 親子で一緒に楽しめる
同じ番組を見ながら「このキャラクター好きだね」「こんな動物いるんだね」と会話が広がります。



「完全にゼロにする」よりも「どう取り入れるか」が重要なのです。
家庭でできる、テレビ・YouTubeとの上手な付き合い方


ここからは、実際に家庭で取り入れやすい工夫を紹介します。
「時間を減らす」だけでなく、「子どもが納得して気持ちよく切り替えられる」ことを意識すると成功しやすくなります。
1. 時間のルールを決める
「朝は見ない」「1日30分まで」など、シンプルなルールを最初に決めておくとダラダラ視聴を防げます。
大切なのは、親だけで決めるのではなく、子どもと一緒にルールを作ること。





子ども自身が選んだり納得したりすることで「守らなきゃ」という気持ちが芽生えやすくなります。





急にルールを変えると子どもは戸惑いやすく、納得できないルールは守りにくくなってしまいます。
2. タイマーや砂時計を活用
「あと5分ね」と口で伝えるだけでは、子どもは時間の感覚がわかりにくく、終わりに納得できません。
目や耳でわかるタイマーや砂時計を使うと効果的です。





タイマーをセットするときに、子どもにボタンを押してもらうと「自分で決めた」気持ちが高まります。





子どもの気持ちを受けとめずに対応したり、脅すような言い方をすると、かえって執着を強めてしまうことがあります。
3. 視聴する内容を選ぶ
ただ時間を制限するだけでなく、どんな内容を見るかも大切です。
- 年齢に合った教育系動画や知育番組を中心にする
- 歌や体を動かすコンテンツを選んで、一緒にまねして楽しむ
- 「おすすめ動画が自動で流れる設定」はオフにしておく





受け身になりがちな動画視聴を、参加型の遊びや学びに変えるのがポイントです。





子どもの好みを否定したり一方的に決めすぎると、素直にルールを受け入れにくくなってしまうことがあります。
4. 「見ていい時間」と「他の遊び」をセットにする
「YouTubeが終わったら何をするか」をあらかじめ決めておくと、切り替えがスムーズになります。
- 「見終わったらおやつ」
- 「終わったら積み木で遊ぼう」
- 「動画のあとにお散歩に行こう」





「次に楽しいことが待っている」と感じられると、イヤイヤせずに切り替えられます。





命令のような言い方は子どもが反発しやすく、せっかくの遊びへの意欲もそいでしまうことがあります。
5. 親子で一緒に視聴する
動画をただ見せるのではなく、親子の会話や学びのきっかけにしましょう。
- 子どもが笑ったり驚いたりした場面で「今の面白かったね!」と共感する
- 動物や乗り物の動画を見て「今度動物園で探してみようか」と現実につなげる
- 歌やダンス動画は「一緒にやろう!」と声をかける





親が一緒に関わるだけで、受け身の視聴が「親子の会話のきっかけ」や「好奇心を広げる体験」に変わります。





放置は依存に繋がりやすくなります。
「ただ見せる」→「一緒に楽しむ」 へと変わり、自然と依存を防ぎやすくなります。
ママの気持ちがラクになるヒント


子どものメディア利用を「厳しく管理しなきゃ」と思うと、親も疲れてしまいます。
そこでおすすめなのが 「完璧にしようとしない」こと。





大切なのは「普段の生活全体でバランスを取ること」。
親が無理なく続けられる管理法を見つけることが、結局は子どものためにもなります。
まとめ


- 未就学児のテレビ・YouTube視聴時間の目安は 1日1時間未満
- 長時間の視聴は生活リズム・発達に悪影響を与える可能性がある
- ただし、言葉や知識を楽しく学べるなどのメリットもあり、上手に使えば育児の味方になる
- 管理のコツは「ルールを決める」「タイマーを使う」「親子で一緒に見る」「見終わったあとの行動を用意する」こと
- 親も「完璧に管理しよう」と思わず、柔軟に取り入れてOK
テレビやYouTubeは「悪者」ではなく、うまく使えば子育てを助けてくれる強い味方。
家庭の生活スタイルに合わせて、親子で無理なく取り入れていきましょう。


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