
初めての離乳食。
「そろそろ始めたほうがいいのかな?」「どれくらい食べさせればいいんだろう?」
そんなふうに迷っているママ・パパも多いのではないでしょうか。
離乳食初期(5〜6ヶ月ごろ)は、「食べる練習」が目的の大切な時期。
焦らず、赤ちゃんのペースに合わせて進めていけば大丈夫です。
この記事では、看護師であり一児のママである筆者が、離乳食初期の「量・タイミング・食材選び」の基本をわかりやすく解説します。
まいこ@保育園看護師まま初めての離乳食を安心してスタートできるよう、実体験を交えてお伝えします。
1. 離乳食初期(5〜6ヶ月ごろ)の基本を知ろう


離乳食の目的は「食べる練習」
離乳食初期は、母乳やミルクから“食べ物”へ移行する第一歩。
この時期の目的は「栄養を摂ること」よりも「食べる練習をすること」です。
スプーンを口に入れる感覚、舌の動かし方、飲み込むタイミング——
すべてが初めての経験です。
焦らず、赤ちゃんの「食べる練習」を見守っていきましょう。
始める目安は5〜6ヶ月ごろ
次のようなサインが見られたら、スタートのタイミングです。
- 首がすわっている
- 支えると座れる
- よだれが増えた
- 大人の食べる様子をじっと見る
- スプーンを近づけても嫌がらない
これらのサインが揃っていれば、赤ちゃんの準備ができている証拠です。



「お座りが安定してきた」「食べ物に興味を示す」など、“その子のペース”を見ながら始めてOK。
体調の良い日にスタートするのがおすすめです。
2. 離乳食初期の量の目安と進め方


初日は「小さじ1」から
最初の1週間は、10倍がゆ(米1:水10)を小さじ1から始めましょう。
おかゆをなめるだけでもOK。無理に飲み込ませる必要はありません。
赤ちゃんが嫌がらず、飲み込めるようになってきたら、少しずつ量を増やしていきます。
| 食材 | 開始量の目安 | 増やし方 |
|---|---|---|
| 10倍がゆ | 小さじ1 | 1週間かけて30gまで |
| 野菜ペースト | 小さじ1 | 数種類を少しずつ |
| 豆腐・白身魚 | 小さじ1 | 1日おきに増やす |
量よりも大切なのは、「ご機嫌で食べられたか」「お腹の調子が良いか」を確認すること。
たくさん食べられた日も、ほとんど食べなかった日も、どちらも“成長の一部”です。
食事の回数
- 初期(5〜6ヶ月)→ 1日1回
- 慣れてきたら(6ヶ月後半ごろ)→ 1日2回に増やす
離乳食後も、母乳やミルクは赤ちゃんの主要な栄養源です。
離乳食の量が増えても、無理に減らす必要はありません。
3. タイミングの決め方と注意点


与えるタイミング
離乳食をあげる時間帯は、午前中〜お昼前がベストです。
理由は、もしアレルギー反応(発疹・嘔吐など)が出ても、病院が開いている時間に対応できるから。
また、赤ちゃんが眠くない・機嫌の良い時間帯を選びましょう。
注意したいタイミング
- 発熱・風邪など体調が悪い日
- ワクチン接種前後
- お出かけ直前や寝起きすぐ



「今日は体調どうかな?」と朝の様子をチェックしてからスタートを。
焦らず“お休みの日”があっても大丈夫です。
4. 食材選びの基本と順番


スタートは「お米」から
最初の食材はアレルギーリスクが低く、消化の良いお米(10倍がゆ)がおすすめ。
慣れてきたら、次の順に進めましょう。
食材を増やす目安
- おかゆ(10倍がゆ)
- 野菜(にんじん・かぼちゃ・じゃがいも・大根など)
- たんぱく質(豆腐・白身魚・しらすなど)
- 果物(りんご・バナナなど)
調理と保存のコツ
- よく煮て、なめらかにすりつぶす
- 水や湯で伸ばしてポタージュ状にする
- 製氷皿に小分け冷凍しておくと便利
冷凍した離乳食は、1週間以内に使い切るのが安全です。
10倍がゆと野菜ペーストをまとめて冷凍しておくと、毎日の準備がぐっとラクに。



「食べた分だけ解凍する」ようにしておくと、衛生的にも安心です。




5. よくある悩み・トラブルQ&A


Q1. 食べないときはどうすれば?



無理に食べさせなくて大丈夫。
赤ちゃんの“食べる意欲”は日によって波があります。
数日空けてもまた興味を示すこともあります。
「食べる練習期」と割り切ってOKです。
Q2. 下痢や便秘が続くときは?



食材がまだ早かった可能性も。
一度前のステップに戻して様子を見ましょう。
水分(母乳・ミルク)もこまめに補給してあげてください。
Q3. ミルクや母乳とのバランスは?



離乳食初期はまだミルク・母乳がメイン。
「離乳食+母乳(ミルク)」の形でOKです。
食後にほしがる分だけ授乳して問題ありません。
6. 看護師ママからのメッセージ


離乳食初期は、親にとっても赤ちゃんにとっても“新しい経験”の連続です。
「食べてくれない」「吐き出してばかり」など、心配になることも多いですが、
それもすべて“練習の一部”です。
完璧にやろうとせず、「昨日より少しできた」を喜んでいきましょう。



ママも赤ちゃんも、少しずつ“食べるリズム”を育てていけば大丈夫です。
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まとめ


- 離乳食初期の目的は「食べる練習」
- 10倍がゆから小さじ1ずつスタート
- 午前中〜お昼前の機嫌の良い時間帯に
- 食べムラ・嫌がりは成長のサイン
- ママも一緒に「少しずつ慣れていく」気持ちでOK



その積み重ねが、赤ちゃんの“食べる力”を育てていきます。








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