「初めての離乳食、何から始めればいいの?」「小さじ1って、どのくらい?」「食べてくれなかったらどうしよう…」
そんな不安を抱えて、この記事にたどり着いてくれたんじゃないかなと思います。
離乳食初期は、赤ちゃんにとっても、ママにとっても、はじめてのことだらけの時期です。うまくいかない日があって当然。完璧にやろうとしなくて大丈夫。
この記事では、3人の子どもを育てた保育園看護師ままが、初期の進め方を1週目からのステップ・食材の順番・よくある悩みまで、丁寧に解説します。
まい@保育園看護師まま私自身、1人目の離乳食のときは本当に不安だらけでした。看護師だからこそ「ちゃんとやらなきゃ」というプレッシャーもあって。でもそれって全然必要なかったな、と今は思います。
- 離乳食初期(5〜6か月)の目的と基本の考え方
- 始めるタイミングの見極め方(発達サインのチェック)
- 1週目〜4週目、量の進め方の具体的な目安
- 何から食べさせる?食材の順番と調理のコツ
- アレルギー対策の基本と1歳まで避けるべき食材
- 食べない・押し出す・下痢など、よくある悩みへの対応
離乳食初期(ゴックン期)とは?まず目的を知っておこう

離乳食初期は、生後5〜6か月ごろからスタートする「食べることへの第一歩」の時期です。「ゴックン期」とも呼ばれ、スプーンで食べ物を口に入れて、飲み込む練習をします。
この時期の目的は「栄養をとること」ではなく「食べることに慣れること」。
量が少なくても、食べない日があっても、それで十分です。
生後5〜6か月の赤ちゃんの栄養源は、まだ母乳やミルクが中心です。離乳食はあくまで「食べる練習」のための時間。スプーンを口に入れる感覚、食材の味・温度・なめらかさを舌で感じること——そのすべてが、赤ちゃんにとって初めての経験です。
保育園で毎日たくさんの赤ちゃんを見てきて感じるのは、「食べることが楽しい」と感じた子は、自然と食べられるようになっていくということ。初期は量より「楽しい雰囲気」を大切にしてください。
離乳食初期を始めるタイミング|月齢より「発達サイン」で判断して

「生後5か月になったら始める」というイメージがありますが、月齢はあくまで目安です。大切なのは、赤ちゃんの体と心の準備が整っているかどうか。
始める準備ができているサイン
- 首がすわっていて、支えると安定して座れる
- よだれが増えてきた
- 大人が食べているものを目で追ったり、口をモグモグしたりする
- スプーンを口に近づけても舌で押し出さない
すべてが揃わなくても大丈夫ですが、特に「首がすわっている」ことと「スプーンを押し出さない」の2つは確認しておきたいポイントです。
「早く始めた方がいい?」とよく聞かれますが、生後5か月未満での開始は消化器官への負担やアレルギーリスクが高まるため推奨されていません。一方、遅すぎる開始(生後7か月以降)は鉄分不足や食べることへの興味が薄れる原因にもなります。「6か月になる前後で、サインが揃ってきたら」が目安です。
始める日の選び方
離乳食初日は、赤ちゃんの体調がよく、機嫌のいい午前中を選びましょう。万一アレルギー反応が出たときにすぐ受診できるよう、かかりつけ医が開いている時間帯に与えるのが基本です。
ワクチン接種の前後・発熱・風邪気味の日は避けましょう。「特別な日に始めなきゃ」と気負わなくていいです。普通の何でもない、少しだけ余裕のある朝に、そっと始めてみてください。
離乳食初期の「量」の進め方|1週目〜4週目の目安

初期の量の進め方は、少しずつ増やしていくのが基本です。「食べてくれない」と感じることがあっても、無理に増やす必要はありません。
| 時期 | おかゆ(10倍がゆ) | 野菜 | たんぱく質 | 食事回数 |
|---|---|---|---|---|
| 1週目 | 小さじ1(5g) | まだ始めない | まだ始めない | 1日1回 |
| 2週目 | 小さじ2〜3 | 小さじ1〜2(1種類ずつ) | まだ始めない | 1日1回 |
| 3週目 | 小さじ3〜5 | 小さじ2〜3(2〜3種類) | 豆腐 小さじ1〜 | 1日1回 |
| 4週目〜 | 30g(大さじ2)程度 | 各10〜15g | 豆腐10〜15g or 白身魚5g〜 | 慣れたら2回食へ |
この表はあくまで目安です。食べる量が少なくても、週によって波があっても、全部「その子のペース」です。前の週の量に戻してもOK。ゆっくり進んでいきましょう。
1日2回食に増やすタイミング
初期は1日1回食から始め、慣れてきた生後6か月後半ごろを目安に、2回食に増やしていきます。2回食に移るサインは「1回の食事でそこそこ食べられるようになってきた」「食べることに慣れてきた様子がある」といった変化です。
急いで2回食にしなくても大丈夫。1回食をしっかり楽しめるようになってから、ゆっくり移行しましょう。
まい@保育園看護師まま「量が少ない」と感じる日が続いても、体重が増えていて機嫌が良ければ心配しなくて大丈夫です。まだまだ母乳・ミルクがメインの時期なので、離乳食の量に一喜一憂しなくていいです。
何から食べさせる?食材の順番と調理のコツ

食材を増やす順番
最初の1〜2週間は10倍がゆ(米1:水10)のみ。アレルギーリスクが低く、消化も良い。なめらかにすりつぶすか、裏ごしして。
にんじん・かぼちゃ・さつまいも・大根など。甘みがあり食べやすいものから。新しい食材は1日1種類、午前中に少量から。
おかゆ・野菜に慣れてきたら豆腐をスタート。さらに慣れてきたら白身魚(たら・しらすなど)を少量から。
りんご・バナナなどは甘みが強く、与えすぎると他の食材を食べなくなる場合も。少量のデザート感覚で。
初期の調理のコツ
初期の食材はよく加熱し、なめらかにすりつぶすかペースト状にすることが基本です。舌でつぶせないくらい固い・粒が残っているものは誤嚥(ごえん)のリスクがあります。
水やだし汁で伸ばして、ヨーグルトのようなとろとろのテクスチャーを目指しましょう。スプーンをすっとひっくり返しても落ちないくらいのとろみがあると、飲み込みやすくなります。
冷凍ストックで毎日をラクに
おかゆや野菜ペーストは週末にまとめて作り、製氷皿で小分けして冷凍しておくと平日がぐっとラクになります。1マス分(約15ml)が約小さじ1杯に相当するので、食べる量に合わせて解凍するだけでOKです。

⚠️ 初期に与えてはいけない食材
はちみつ(1歳未満は絶対NG・乳児ボツリヌス症の原因)
牛乳(飲み物としては1歳以降。ヨーグルトや料理への少量使用は7か月以降からOK)
生卵・半熟卵(加熱が必要。固ゆで卵の黄身は7〜8か月から少量ずつ)
塩・醤油・砂糖などの調味料(初期は基本的に味つけ不要。だし・野菜の甘みで十分)
丸い食材そのまま(ミニトマト・ぶどう・ナッツ類は窒息リスクあり)
初期のアレルギー対策|「1種類・少量・午前中」を守って

離乳食初期は、新しい食材との出会いが続く時期。食物アレルギーを起こしやすい食材を初めて与えるときは、以下のルールを守りましょう。
新しい食材は1日1種類だけ。複数同時に試すと、どれでアレルギーが出たか特定できなくなります。
初日は耳かき1杯分くらいのごく少量でOK。翌日以降、問題なければ少しずつ増やします。
万一反応が出ても、かかりつけ医が開いている時間に受診できるよう、必ず午前中に。夕食での新食材はNGです。
風邪気味・ワクチン翌日などは避けましょう。
アレルギー反応(発疹・じんましん・目や口の周りのかゆみ・嘔吐・ぐったりするなど)が出た場合は、与えるのをやめてかかりつけ医に相談を。アナフィラキシー(急激な全身症状)が疑われる場合はすぐに救急へ。
まい@保育園看護師まま「アレルギーが怖くて試せない」という声もよく聞きます。でも今の研究では、適切な時期に少量ずつ試していくことが、かえってアレルギーを予防できると言われています。「怖いから避け続ける」よりも、「かかりつけ医に相談しながら少量ずつ」の方が安心です。
離乳食初期のよくある悩みQ&A


初期に揃えておくと便利なグッズ

離乳食初期に最低限あると助かるグッズを紹介しています。「全部揃えなきゃ」と思わなくて大丈夫。まずは手元にあるもので始めて、必要だと感じたものを少しずつ揃えればOKです。


まとめ|「今日も一緒に食卓に座れた」それで十分
- 初期の目的は「食べる練習」。量より雰囲気・楽しさを大切に
- 始めるタイミングは月齢より発達サインで。首がすわり、押し出さなくなったら
- 1週目は10倍がゆ小さじ1から。焦らずゆっくり増やしていく
- 食材は「おかゆ→野菜→豆腐→白身魚」の順に、1種類ずつ午前中に試す
- はちみつ・調味料・生卵は1歳未満NG
- 食べない日・押し出す日は「そういう日」と割り切ってOK
- 冷凍ストックと市販BFを活用してラクをする
焦らなくていい。赤ちゃんのペースを信じて
初めての離乳食、うまくいかない日の方が多いかもしれません。
でもそれって普通のことで、失敗でも何でもないんです。
「今日も一緒に食卓に座れた」「一口だけ口に入れられた」
それだけで、もう十分すごいことをしています。
ママも赤ちゃんも、一緒に少しずつ慣れていきましょう。
まい@保育園看護師まま「次はどう進めたらいい?」と思ったら、中期の進め方もぜひ読んでみてください。


