離乳食中期は「姿勢」で食べやすさが変わる

離乳食が中期(7〜8ヶ月)に入ると、「初期より難しくなった気がする」「前より食べなくなった?」そんな声を本当によく聞きます。
でもそれは、ママのやり方が悪いわけでも、赤ちゃんがわがままになったわけでもありません。
この時期は、食べ方そのものが大きく変わる過渡期。
そして、その変化を支える大事な土台が「姿勢」です。
7〜8ヶ月は“もぐもぐ期”の入り口
中期は、飲み込むだけの「ごっくん」から、少しずつ「つぶして食べる」動きへ移行する時期。
- 舌を上下に動かす
- 口の中で食べ物を感じる
- あごを使おうとする
そんな新しい動きを、赤ちゃんは毎日一生懸命練習しています。
「食べない」「口から出る」が増えやすい理由
この時期に多い悩みが、
- 口に入れてもすぐ出す
- 途中で嫌がる
- 集中が続かない
でも実はこれ、発達の途中でよく起こる自然な反応。
新しい食感に戸惑ったり、うまく体が使えなかったりするだけのことも多いんです。
姿勢が崩れると起こりやすいこと
姿勢が安定していないと、
- 口に力が入りにくい
- うまく噛めない
- 集中が続かない
結果として、
「食べない」「遊び出す」「立ち上がる」
につながりやすくなります。
“もぐもぐ期”に育っている口と体の発達

舌・あご・体幹の発達は同時に進む
「噛む力」だけに目がいきがちですが、実は体幹(体の軸)も同時に育っています。
体が安定していないと、口だけで食べようとしてうまくいきません。
「かむ練習」は口だけじゃない
赤ちゃんは、
- 座る
- 姿勢を保つ
- 口を動かす
これを同時にやっています。
だからこそ、姿勢が整う=食べやすくなるにつながるのです。
できたりできなかったりが普通な時期
昨日できたのに今日はダメ。
そんな日があって当然です。
中期は「安定」より「揺れ」の時期。
それを前提に関わっていきましょう。
離乳食中期の基本の座り方

足裏がつく姿勢が大切な理由
足がブラブラしていると、
体に力が入らず、口の動きも不安定になります。
足裏がつくと、
- 体が安定する
- 前のめりになりにくい
- 口を動かしやすい
という変化が出てきます。
背中・骨盤が安定すると食べ方が変わる
背中が丸まりすぎたり、反り返ったりすると、食べること自体が大仕事に。
骨盤が立ち、背中が支えられると、自然と食事に集中しやすくなります。
前のめり・反り返りが出るときの見直しポイント
- イスが大きすぎないか
- テーブルが高すぎないか
- クッションで調整できないか
「専用じゃないとダメ」ではありません。
今あるもので整えてOKです。
よくある「姿勢が整っていないサイン」

すぐ立ち上がろうとする
姿勢がつらいと、赤ちゃんは自然と体を動かそうとします。
食べ物を口から出しやすい
噛めないのではなく、噛める姿勢が作れていないことも。
集中が続かず遊び食べになる
姿勢が整うと、驚くほど落ち着く子も多いです。

もぐもぐ期の姿勢をラクにする具体的な工夫

イスとテーブルの高さを合わせる
ひじが自然に曲がる高さが目安。
高すぎても低すぎても疲れてしまいます。
クッション・タオルで微調整してOK
- 背中
- おしり
- 足元
少しの調整で、食べやすさは大きく変わります。
長時間座らせすぎないコツ
中期は 10分前後 が目安。
途中で切り上げても大丈夫です。
ハイチェア選びで見ておきたいポイント(中期編)

足板が細かく調整できるか
成長が早い時期だからこそ重要です。
成長に合わせて姿勢を変えられるか
「今ちょうどいい」が作れる椅子は、結果的に長く使えます。


掃除・片付けのしやすさも大切
ママの負担が減る=食事時間の空気もやさしくなります。
うまくいかない日の考え方(ママの心がラクになる視点)

「食べない日=後退」ではありません
離乳食は、毎日少しずつ前進するものではありません。
昨日は食べたのに今日は口を開けない、そんなことは本当によくあります。
発達は階段のように、上がったり、止まったり、少し戻ったりを繰り返しながら進むもの。
「今日は進まなかった」ではなく、「今日はここで立ち止まっただけ」と捉えて大丈夫です。
1さじで終わっても大丈夫な理由
たとえ1さじで終わっても、その時間には意味があります。
- 椅子に座った
- スプーンを見た
- 口に入る感覚を経験した
これはすべて、“食べる準備の経験”。
量よりも、「嫌な記憶にならなかった」「泣かずに終われた」
このほうが、次につながります。
姿勢を整えることは“成功体験づくり”
姿勢が安定すると、赤ちゃんは
- 食べられた
- 少し座れた
- 落ち着いて過ごせた
という小さな成功体験を積みやすくなります。
この積み重ねが、「食べるって嫌じゃない」「座るって安心」という感覚を育てていきます。
うまくいったかどうかではなく、“安心して終われたか”を大切にしてあげてください。
まいこ@保育園看護師ままママも赤ちゃんも十分にがんばっています。
次のステップにつながるサイン

離乳食中期は、「形状は進んだけど、姿勢や集中はこれで合ってる?」と不安になりやすい時期です。
この時期のポイントは、
“食べる力”と“姿勢の安定”が少しずつ結びついてきているか。
完璧に座れていなくても大丈夫。
次の段階へ進めるサインは、意外と日常の中にあります。
こんな変化が見られたらOK
座って食事に向かえる時間が、以前より安定してきた
→ 途中で動くことはあっても、戻って食べられるように
体のグラつきが減り、前のめり・反り返りが少なくなってきた
→ 足裏がつくことで、姿勢を立て直せる様子が見られる
食事中、「食べること」に意識が向く時間が増えてきた
→ 口を動かす、もぐもぐする、飲み込む流れがつながってきた
これらが少しずつ見られるようになったら、
姿勢や椅子環境を“次の安定段階”へ整えていくタイミングです。
「最後までじっと座れるか」ではなく、“立て直せる力が育ってきているか”を見るのが中期の視点。
ママが感じる「前より食べやすそう」「途中で崩れても戻れるようになった」という感覚は、成長のサインです。
まいこ@保育園看護師まま焦らず、この“安定してきた今”を土台に、次のステップへつなげていきましょう。
まとめ|姿勢が整うと“もぐもぐ期”は自然に進む

離乳食中期は、うまくいかなくて当たり前の時期。
だからこそ、
- 姿勢を整える
- 無理をしない
- ママもラクな方法を選ぶ
これを大切にしてほしいと思います。
「ちゃんと食べさせなきゃ」より、「今日はここまでで十分」。
まいこ@保育園看護師ままその積み重ねが、赤ちゃんの“食べる力”を育てていきます。


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