
うちの子、言葉が遅いみたい。
相談したほうがいいのかしら?



子どものことばの発達には
身体の成長や構造が関係することもあります。
ちょっと専門な視点を交えながら説明していきますね!
「2歳なのにことばが出ない…」と不安なママへ
「同じ年の子はおしゃべりしているのに…」
「単語も出ない。どうして?」
そんな不安を感じていませんか?
実は、2歳でことばが遅いことは珍しくありません。
保育園で働く看護師としても、たくさんの相談を受けてきました。
この記事では、
「ことばが出ないのはなぜ?」
「相談した方がいい?」
そんな悩みに専門職+ママ目線でお答えします。
2歳で単語が出ないのは遅い?
ことばの発達の“おおよその目安”
・1歳ごろ:「ママ」「わんわん」など単語が少し出る子も
・1歳半ごろ:10語前後の単語が出ることが多い
・2歳ごろ:2語文(例:「ママ、あっち」「わんわん、いた」)が出る子が増えてくる
ですが実際には、この通りに進む子ばかりではありません。
「2歳になってから急に話し始めた」という子もたくさんいます。
「言葉が遅い=発達障害」とは限らない
・目が合う
・名前を呼ぶと振り向く
・指差しやジェスチャーで伝えようとする
・ママと遊ぼうとする
こうしたことば以外のコミュニケーションがある場合は、焦らず見守ってOKです。
【看護師視点】ことばが遅い原因は“身体的な理由”のことも
ことばの遅れ=育て方のせいではありません。
身体の成長や構造が影響しているケースもあります。
保育園看護師として、以下の点をよく見ています。
① 聴こえにくさ(中耳炎・難聴など)
- 言葉は「聞こえること」が基本です。
- 中耳炎や滲出性中耳炎で聞こえが悪くなると、ことばの発達に影響することも。
- 「呼んでも反応しない」「近くで呼ぶと気づく」という場合は耳鼻科相談を。
② 口の構造や口まわりの発達
- 舌小帯が短い(舌癒着症)などがあると、発音しづらいことがあります。
- おしゃぶりの長期使用などで口周りの筋肉の発達がゆっくりな子も。
③ 呼吸や姿勢も影響
- 鼻づまり・口呼吸が慢性化すると、話すときの呼気が上手く使えず、発声しにくくなる場合も。
- また、姿勢(猫背・前かがみ)が安定しないと声が出しにくいこともあります。
④ 食べる力(口腔機能の発達)
- 「噛む」「飲み込む」動きは、ことばを話す口の動きと深くつながっています。
- 食事で「モグモグできない」「丸飲みしている」などがあれば、言語聴覚士(ST)に相談してもOK。
家庭でできる|ことばを育てる関わり方
・指差しや表情で伝えようとしたら、「わんわんだね!」「見つけたね!」とママが言葉で返す
・「○○って言ってごらん」と詰めすぎない
・ことばが出るよりも、「伝えようとする姿勢」を受け止める
話せる=ゴールではなく、
「伝えたい」気持ちを大切にすることが大事です。
相談していいタイミング
次のようなときは、相談してOKです。
・指差しやジェスチャーがまったくない
・目がほとんど合わない
・声かけに反応が薄い
・食事・飲み込みがうまくできていない
・呼びかけに応えない(聴こえの不安)
・ママが「何かおかしい」と感じたとき
相談先
・保育園の先生・看護師
・地域の保健師(育児相談)
・小児科・耳鼻科
・発達相談センター
・言語聴覚士(ST)
「相談すること」は子どものための大切な行動です。
遠慮せず、誰かに話してみてくださいね。
ママの不安は“悪いこと”じゃない
- 2歳でことばが遅くても、焦らなくて大丈夫
- 身体の成長や構造が関係することもある
- 「育て方のせい」ではありません
ママが感じた小さな違和感は、子どもの成長のための大切なサインです。
一人で抱え込まず、相談しながら見守っていきましょう。



あなたは十分に頑張っています。
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