
うちの子、言葉が遅いみたい。
相談したほうがいいのかしら?



子どものことばの発達には
身体の成長や構造が関係することもあります。
ちょっと専門な視点を交えながら説明していきますね!
「2歳なのにことばが出ない…」と不安なママへ


「同じ年の子はおしゃべりしているのに…」
「単語も出ない。どうして?」
そんな不安を感じていませんか?
実は、2歳でことばが遅いことは珍しくありません。
保育園で働く看護師としても、たくさんの相談を受けてきました。
この記事では、
「ことばが出ないのはなぜ?」
「相談した方がいい?」
そんな悩みに専門職+ママ目線でお答えします。
2歳で単語が出ないのは遅い?
ことばの発達の“おおよその目安”


ですが実際には、この通りに進む子ばかりではありません。
「2歳になってから急に話し始めた」という子もたくさんいます。
「言葉が遅い=発達障害」とは限らない


こうしたことば以外のコミュニケーションがある場合は、焦らず見守ってOKです。
【看護師視点】ことばが遅い原因は“身体的な理由”のことも


ことばの遅れ=育て方のせいではありません。
身体の成長や構造が影響しているケースもあります。
保育園看護師として、以下の点をよく見ています。
① 聴こえにくさ(中耳炎・難聴など)


② 口の構造や口まわりの発達


③ 呼吸や姿勢も影響


④ 食べる力(口腔機能の発達)


家庭でできる|ことばを育てる関わり方


① 「ことばのシャワー」をたくさん浴びせる
毎日の語りかけが、ことばの土台になります。
子どもは大人の話すことばを聞いて、少しずつ「意味」「使い方」「語順」を学んでいきます。
難しく考えなくても、「ごはんできたよ」「赤いくつ、かわいいね」など、日常の実況中継をするだけでOK。


② 「ことばを返す」関わりで語彙がぐんと広がる
子どもの発した音やしぐさに対して、“ことば”で返してあげることが大切です。
たとえば、子どもが「ワンワ!」と言ったら「そうだね、ワンワンがいたね」と返すことで、子どものことばが正しい形に整えられていきます。


③「やりとりの楽しさ」を育てる関係づくり
一方的な声かけだけではなく、「会話のやりとり」を楽しむことが発達を大きく促します。
ことばの発達は、人と関わる楽しさの中で伸びていくものです。
正しく話すことよりも、「伝わった」「わかってもらえた」という体験が、もっと話したい!という意欲につながります。


相談していいタイミング


① 1歳6か月を過ぎても「意味のある言葉」が出ていないとき
・「ママ」「ブーブー」「ワンワン」など意味のある単語がまったく出ない場合は、一度発達のチェックを受けてもよいサインです。
・1歳半健診が相談のきっかけになることも多いです。
・この時期は「理解する力(指差しや、呼ばれて振り向くなど)」も重要な指標です。
② 2歳を過ぎても単語だけ・発語が非常に少ないとき
・「ワンワン きた」など2語文が出はじめる頃ですが、単語のみ・発語が極端に少ないときは要観察。
・「聞く力」「まねをする力」「身振りで伝える力」なども一緒に確認してもらうと良いでしょう。
③ 3歳を過ぎても会話にならない、発音が不明瞭なとき
・言葉がたくさん出ていても、発音が極端に不明瞭で家族以外に通じない。
・やりとりが続かず、一方的に話す、質問の意味が理解できない。
・この時期になると、保育園・幼稚園の先生からのフィードバックもヒントになります。
相談先


「相談すること」は子どものための大切な行動です。
遠慮せず、誰かに話してみてくださいね。
ママの不安は“悪いこと”じゃない


- 2歳でことばが遅くても、焦らなくて大丈夫
- 身体の成長や構造が関係することもある
- 「育て方のせい」ではありません
ママが感じた小さな違和感は、子どもの成長のための大切なサインです。
一人で抱え込まず、相談しながら見守っていきましょう。



あなたは十分に頑張っています。
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