はじめに|離乳食づくりは「便利グッズ=手抜き」ではありません

離乳食が始まると、多くのママが「毎日作れるかな」「食べてくれなかったらどうしよう」と不安を感じます。
さらに、初期は裏ごし・すりつぶし・小鍋・小分け……と、とにかく工程が多い時期。
私はこれまで、保育園で0歳児の食事介助や、保護者の離乳食相談を数百回以上担当してきました。
そのなかで強く感じるのは、
離乳食は“気合いでがんばる”より、“仕組みでラクにする”ほうが長続きする
ということ。
便利グッズは「手抜き」ではなく、
ママの負担を減らし、子どもの“食べたい気持ち”を育てるサポート役。
まいこ@保育園看護師ままこの記事では、私自身が仕事・育児の両立の中で本当に役立ったもの、保育園で実際に使われているものを厳選し、調理段階7つ+食べる段階5つの計12アイテムとして紹介します。
まずは全体像|離乳食グッズは「調理」と「食べる」に分けると選びやすい


離乳食グッズは種類が多く、どれを選べば良いか迷いがち。
まず意識したいのは、
- 調理の負担を減らすもの
- 食べるときの困りごとを減らすもの
という2つの視点です。
調理をラクにする道具
- 裏ごしの手間が省ける
- まとめ作りがしやすい
- 洗い物が少ない
食べるときに役立つ道具
- こぼれても掃除しやすい
- 子どもの「自分で食べたい」を邪魔しない
- 安全に座れる
この記事では、この2軸で紹介していきます。
【調理編】本当に使える便利グッズ7選


離乳食の最初の壁は「とにかく手間が多いこと」。
ここをショートカットできると、ストレスが大幅に軽減されます。
1. ハンドブレンダー|初期〜中期まで大活躍
離乳食初期の“ペースト”づくりで一番重宝したのがハンドブレンダーです。
ゆでた野菜や果物にブレンダーを差し込むだけで、なめらかなペーストが一瞬で完成。
- 裏ごしの手間がほぼゼロ
- 大量調理がしやすい
- コンパクトで収納に困らない
ブレンダーがあるだけで、初期の負担は半分以下になります。
2. 裏ごし器・すり鉢セット|少量調理に便利
「ブレンダーを出すほどじゃない」という少量のときに便利。
初期は食べる量が少ないので、ちょっとだけ作りたい日に役立ちます。
- 洗いやすい
- 食材の質感が確認しやすい
- こだわりたいママに人気
保育園でも、少量調理では昔ながらのすり鉢をよく使います。
3. 離乳食小分けトレー|まとめ作りの相棒
初期〜中期は特におすすめ。
作ったペーストを1食分ずつ冷凍しておけるので、忙しい平日の味方。
- 使う分だけ取り出せる
- 無駄が出ない
- 時短になる
私は一度に6〜8種をまとめて作り、“離乳食ストックの日”を作っていました。
4. 計量スプーン・計量カップ|“とりあえず”揃えて損なし
初期は「小さじ1」「大さじ1」など、細かい目安が多め。
厳密に量る必要はないものの、最初は基準があると安心です。
- 初期の不安を減らす
- レシピ本をそのまま再現しやすい
5. 電子レンジ対応の耐熱容器|温め・蒸し調理もこれ1つ
離乳食づくりは「電子レンジが最強」。
温めだけでなく、ふんわりラップをかけて“蒸し煮”もできます。
- 少量加熱がしやすい
- 洗い物が減る
- 取り皿としても使える
ひとつで何役もこなす万能アイテム。
6. キッチンバサミ|後期〜完了期の救世主
意外と便利なのがキッチンバサミ。
保育園でも、柔らかく煮たうどんや野菜をチョキチョキ切るだけで完成。
- 包丁より早い
- 子どもの一口サイズにしやすい
- 洗いやすいものを選ぶのがポイント
7. 冷凍保存用ジッパーバッグ|ストック整理がしやすい
小分けトレーと並んで人気のアイテム。
特に量が増える中期〜後期に使いやすい。
- 野菜を下処理して冷凍
- “刻み野菜ミックス”など自由に作れる
- 冷凍庫の整理がラク
「もう一品ほしい!」というときに大活躍します。
【食べる編】本当に役立つ便利グッズ5選


離乳食後期に近づくと、食べるのは“練習”。
「こぼす」「ぐちゃぐちゃにする」は発達の一部です。
掃除の負担を減らすと、イライラも減ります。
1. シリコン食器|倒れにくい&洗いやすい
テーブルに吸盤で固定できるタイプも人気。
保育園でも扱いやすく、家庭でも取り入れるママが増えています。
- 洗ってもベタつかない
- 温めやすい
- 落としても割れない
2. シリコンビブ|洗ってすぐ乾くのが最高
布タイプだと、洗濯物が増えて大変。
シリコンビブなら、水で流すだけでOK。
- 食べこぼしキャッチが便利
- 外出先でも使いやすい
- 長く使える
3. ベビースプーン(時期別)|すくいやすさが大事
スプーンは時期に合わせて形が変わります。
- 初期:細めで浅い
- 中期:やや深め
- 後期:子どもが握りやすい太さ・長さ
家庭と保育園で“同じスプーン”を使うと、食べやすさが安定します。
4. ハイチェア|足がつく高さが大切
実は離乳食の“食べやすさ”を大きく左右するのが座位姿勢。
足がブラブラしていると、安定して食べられません。
- 足がしっかりつく
- ベルトで安定
- テーブルとの高さが合う
「座りやすい」だけで食欲が変わることもあります。
5. 食事用マット|床のストレスが消える
床に敷くだけで、掃除が圧倒的にラク。
- 汚れても水拭きでOK
- 椅子の下だけ敷くのも◎
- おしゃれな柄も多い
後期〜完了期のママにとても人気です。
【時期別】離乳食グッズの使い分けガイド


離乳食は4つの時期に分かれます。
その時期によって“必要なグッズ”が変わるのがポイント。
離乳食初期(5〜6ヶ月)
- ブレンダー
- すり鉢
- 小分けトレー
- スプーン(初期用)


中期(7〜8ヶ月)
- シリコン食器
- 電子レンジ容器
- 冷凍ストック(刻み野菜)
→詳しい記事(準備中)
後期(9〜11ヶ月)
- キッチンバサミ
- ハイチェア
- 食事用マット
→詳しい記事(準備中)
完了期(1歳〜)
- 子どもが持ちやすいスプーン
- 自分で食べる練習グッズ
- フォーク・スプーンセット
→詳しい記事(準備中)
保育園看護師からのアドバイス|完璧より“続けられる”が正解


多くのママが「ちゃんと作らなきゃ」とがんばってしまい、
疲れきって離乳食がストレスになってしまうことがあります。
でも、私が伝えたいのはこれ。
離乳食は“愛情の量”ではなく、“続けられる仕組み”が大切。
便利グッズを使うことは、決して手抜きではありません。
子どもが食べてくれない日も、焦らなくて大丈夫です。
あなたが少しでもラクになれるように。
それが子どもの「食べる楽しさ」にもつながります。
まとめ|便利グッズはママと子どもの味方


この記事で紹介した12アイテムは、どれも
- 保育園で実際に使われている
- 育児と仕事の両立ママにも人気
- 長く使える
という視点で選びました。
離乳食は“ちょっとした工夫”で、驚くほどラクになります。
必要なものから少しずつ取り入れて、あなたのペースで進めてくださいね。
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