季節の変わり目に増えるアレルギー症状とは?原因とセルフケア方法まとめ

目次

はじめに

「また鼻水が出てるけど、風邪かな?」

「夜になると咳がひどくて眠れないみたい…」

季節の変わり目になると、子どもの体調が不安定になることは珍しくありません。

特に、鼻水・くしゃみ・肌のかゆみといった症状は、一見すると風邪や乾燥のせいに思えますが、実は アレルギーが原因 かもしれません。

子どもは大人に比べて免疫機能が未熟で、環境の変化やアレルゲンに敏感に反応しやすいもの。

症状が長引くと生活の質を下げ、集中力や睡眠にも影響を与えてしまいます。

この記事では、季節の変わり目に増える子どものアレルギー症状と原因、そして家庭でできる具体的なセルフケア方法をわかりやすく解説していきます。

まいこ@保育園看護師まま

家庭でできるケアでは、少しの意識で改善されることがありますので参考にしてみてください!

子どもに多い季節の変わり目のアレルギー症状

まずは「どんな症状がアレルギーなのか」を知っておきましょう。

  • 鼻の症状:透明な鼻水、くしゃみ、鼻づまり
  • 目の症状:かゆみ、充血、涙が止まらない
  • 皮膚の症状:湿疹、赤み、かゆみ、乾燥による荒れ
  • 全身の変化:夜眠れない、集中力の低下、イライラ

風邪との大きな違いは、発熱がないのに症状が続くこと

また、風邪は数日で改善することが多いですが、アレルギーはアレルゲン(原因物質)がある限り症状が続きます。

季節の変わり目にアレルギーが増える理由

1. 気温差や湿度差

季節の変わり目は、昼間は暖かいのに朝晩は冷え込むなど 1日の中での気温差 が大きくなります。

こうした急な温度変化は、大人でも体がだるくなったり風邪をひきやすくなったりしますが、子どもは体温調整の機能が未熟なため、より影響を受けやすいのです。

また、湿度の変化も見逃せません。

湿度が下がると鼻や喉の粘膜が乾燥し、花粉やホコリが付着しやすくなります。

反対に湿度が上がると、ダニやカビが繁殖してアレルゲンが増えてしまいます。

つまり、気温と湿度のアップダウンが「アレルギーのきっかけ」をつくりやすいのです。

2. 花粉の飛散

春はスギやヒノキ、秋はブタクサやヨモギなど、花粉の飛ぶ種類が季節ごとに変わるのも特徴です。

花粉症というと「春だけ」と思われがちですが、実は秋の花粉も子どもの症状を悪化させる大きな要因になります。

特に子どもは背が低く、地面に近いところを歩いているため、花粉やホコリを大人よりも吸い込みやすいのです。

さらに遊びや通学で外にいる時間が長いと、その分花粉にさらされる時間も増えてしまいます。

3. ダニ・カビの繁殖

アレルギーの原因として意外と多いのが「家の中のアレルゲン」。

  • 夏から秋にかけて、気温が下がるとダニが大量に死に、その死骸やフンがアレルゲンとなって空気中に舞う
  • 梅雨や秋の長雨で湿度が高くなると、今度はカビが繁殖しやすくなる

子どもは床に座ったり、布団やぬいぐるみに顔をうずめたりすることが多いため、大人以上にダニやカビの影響を受けやすいのです。

喘息やアトピー性皮膚炎を持つ子どもは特に注意が必要です。

4. 子どもの免疫の未熟さ

子どもの免疫システムはまだ発達途中です。

免疫は本来「ウイルスや細菌から体を守る仕組み」ですが、未熟なうちは 花粉やダニといった無害なものにまで過剰に反応してしまう ことがあります。

さらに、保育園や学校生活で新しい環境に慣れようとするストレス、生活リズムの変化、睡眠不足なども免疫のバランスを崩す原因になります。

結果として、ちょっとした刺激で鼻水や咳、湿疹などのアレルギー症状が出やすくなるのです。

このように、「外の環境要因(気温差・花粉)」と「家の中の要因(ダニ・カビ)」、そして「子ども自身の体質(免疫の未熟さ)」が重なり合うことで、季節の変わり目にアレルギーが一気に悪化するのです。

家庭でできる子どものアレルギー対策

ここからが本題です。家庭で実践できる具体的なケアを紹介します。

1. 室内環境を整える

子どもの生活の大半は家庭内。アレルゲンをできるだけ減らす工夫が大切です。

掃除機をかける頻度

  • 目安は 週に2〜3回以上
  • 花粉やダニを減らすには 毎日かけられると理想的
  • 掃除機は排気に注意し、HEPAフィルター付きがおすすめ

拭き掃除

  • フローリングは 掃除機の後に水拭き
  • ホコリや花粉は舞いやすいので、雑巾やモップを使うと効果的

寝具の管理

  • シーツ・枕カバーは 週1回以上洗濯
  • ダニ対策には 60℃以上のお湯洗い、もしくは乾燥機にかけるのが有効
  • 布団は天日干し+布団乾燥機を併用すると安心

2. 保湿で肌バリアを守る

皮膚の乾燥はアレルゲンの侵入を助けてしまいます。

保湿の目安

  • 朝とお風呂上がりの1日2回 は必ず
  • かゆみや乾燥が強い部分は こまめに塗り足す

保湿剤の選び方

  • 子ども用の低刺激タイプ(無香料・無着色)
  • ワセリン・クリームタイプは保湿力が高く、乾燥肌におすすめ

3. 衣服や洗濯の工夫

  • 外出から帰ったらすぐに着替え、花粉やホコリを持ち込まない
  • 洗濯物は花粉の多い時期は室内干しや乾燥機を利用
  • 柔軟剤の香料も刺激になることがあるので控えめに

4. 帰宅後のルーティン

  • 玄関で上着を脱ぐ
  • 手洗い・うがいはもちろん、顔を洗うと花粉を流せる
  • 可能であれば シャワーで髪や体を洗う

5. 食事で免疫力をサポート

  • ビタミンC(いちご、みかん、ブロッコリー)で粘膜を強く
  • 発酵食品(ヨーグルト、納豆)で腸内環境を整える
  • 良質なたんぱく質(肉、魚、豆製品)で体の抵抗力を高める

6. 子どもでもできるセルフケアグッズ

  • 子ども用マスク:小さめでフィット感のあるものを
  • メガネ:花粉対策用や伊達メガネでも効果あり
  • 鼻うがい:低学年は難しいが、小学生以上なら専用器具を使ってみる

病院を受診したほうがいいサイン

  • 夜眠れないほどの鼻づまりやかゆみ
  • 咳やゼーゼーが長引く(喘息の可能性)
  • 市販の薬や保湿で改善しない湿疹
  • 発熱や元気がない場合(感染症の可能性もあるため)

症状が長引くと生活の質が落ち、学習や発達にも影響します。迷ったら小児科や耳鼻科に相談を。

まとめ

季節の変わり目は、子どもの体にとって負担が大きい時期。

アレルギー症状は「仕方ない」と放置せず、家庭での工夫で大きく軽減できます。

  • 掃除や寝具の管理でアレルゲンを減らす
  • 保湿で肌バリアを守る
  • 食事や生活習慣で体の抵抗力を高める

そして、症状がつらいときは無理せず医療機関へ。

まいこ@保育園看護師まま

子どもの快適な毎日を守るために、家庭でできることから少しずつ実践していきましょう。

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