「お気に入りだからこれ!」「また大きめを買えばいいや」「足に良さそうならどれでも同じでしょ」
子どもの靴、なんとなく選んでいませんか?実は私もそうでした。長男のとき、「ちょっと大きめを買っておけば長く履けるし」と深く考えずに選んでいたんです。でも保育園で働くようになって、靴が足の発達に与える影響の大きさを知って、ちゃんと選ぶようにしました。
子どもの足の骨はまだ軟骨に近い状態。合わない靴を履き続けると、足のトラブルだけでなくひざや腰、姿勢にまで影響が出ることがあります。だからこそ、靴選びはちゃんとやりたいところ。
この記事では、保育園看護師として現場で見てきたこと・3人の子どもを持つ親として実際に選んできた経験をもとに、子どもの足に良い靴の選び方とおすすめブランドをまとめました。
- なぜ子どもの靴選びが大事なのか(足の発達への影響)
- 正しい足のサイズの測り方(足長・足幅・足囲)
- 靴選びの7つのチェックポイント
- 年齢別おすすめの選び方(ファーストシューズ〜小学生)
- ASICS・IFME・ニューバランス・ムーンスターのブランド比較
- 靴の買い替えタイミングの目安
なぜ子どもの靴選びが大事なの?足の発達との関係

大人の足と違って、子どもの足はまだ発達途中。骨が柔らかく、外から力が加わると変形しやすい状態です。特に3〜6歳の幼児期は、足のアーチ(土踏まず)が形成される大切な時期。ここで合わない靴を履き続けると、後々まで影響が残ることがあります。
⚠️ 合わない靴を履き続けるとどうなる?
- 小さすぎる靴→ 指が曲がる・外反母趾・巻き爪のリスク
- 大きすぎる靴→ 靴の中で足が滑らないよう指を曲げて歩く癖がつく・転びやすくなる・運動量が減る
- 幅が合わない靴→ 足の骨が変形しやすくなる・痛みで歩くのを嫌がる
- 硬すぎる靴→ 指の腱・筋・ふくらはぎが正しく発達しない
保育園で見ていると、「すぐ靴を脱ぎたがる」「転びやすい」「外遊びを嫌がる」という子の中に、靴が合っていないケースが時々あります。子どもは靴が合わなくても「きつい」「痛い」とうまく伝えられないことが多いので、大人がちゃんと見てあげることが大事です。
まず正しく測ろう|子どもの足のサイズの測り方

靴選びの第一歩は、正確なサイズ測定。足長だけでなく、足幅・足囲も合わせて測るのが正解です。
測定の3つのポイント
| 測定項目 | 測り方 | ポイント |
|---|---|---|
| 足長(あしなが) | かかとから最も長い指の先まで | 靴サイズの基本。つま先に5〜8mmの余裕が必要 |
| 足幅 | 親指の付け根〜小指の付け根の幅 | 幅広・細足に対応したサイズ展開があるブランドも |
| 足囲(そくい) | 足の一番太い部分をぐるっと一周 | 甲の高さや全体的なボリュームの目安 |
📏 測定するときの注意点
- 午後〜夕方に測る(足は一日の中で夕方が一番大きい)
- 必ず両足を測る(左右でサイズが違うことがよくある)
- 立った状態で測る(座ると足のサイズが変わる)
- 3〜4ヶ月ごとに測り直す(幼児は成長が早い)
子どもの足は、半年で約5mm、1年で約1cm成長すると言われています。「先月買ったばかりなのに…」ということはよくあります。買い替えのサインは後でまとめて紹介します。
靴選びの7つのチェックポイント

サイズが合っていても、靴の構造が足に合っていないと意味がありません。靴を手に取ったときに確認したいポイントをまとめました。
かかとがしっかりしている
かかとのカップが硬く、ぐらつかないこと。「かかと固定」は足の安定の基本。指でかかとを押してみてつぶれるものはNG。
つま先部分が曲がる(屈曲性がある)
靴の前1/3あたりが自然に曲がること。指の付け根が曲がれる靴でないと、正しい歩行ができない。
つま先に5〜8mmの余裕がある
履かせてかかとに指が1本入る状態が理想。大きすぎても小さすぎてもNG。
足幅・甲の高さが合っている
幅が細すぎると指が圧迫される。甲が高い子はスリッポン型は避け、マジックテープや紐で高さを調節できる靴を。
軽い
子どもの足の重さは大人の約1/5。重い靴は歩くだけで疲れてしまう。同じサイズで比べてみると差がわかる。
脱ぎ履きしやすい
保育園・幼稚園では自分で履けることが大事。マジックテープ(面ファスナー)タイプが圧倒的におすすめ。
滑りにくいソール
転倒予防のため、靴底に溝があるグリップ力のあるソールを選ぶ。雨の日も滑りにくいものが安心。
年齢別|靴の選び方ポイント
👶 ファーストシューズ(あんよ〜1歳半ごろ)

初めての靴はとにかく軽くて柔らかいことが最優先。まだ歩き始めたばかりで、足首がしっかりしていない時期なので、足の動きを妨げない靴が必要です。
- ソールは薄め・柔らかめ(地面の感触を感じながら歩ける)
- 足首はしっかり包まれるデザイン
- 履き口が大きく開いて着脱しやすい
- つま先が少し反り上がっている(蹴り出しやすい)
🧒 幼児期(2〜5歳・保育園・幼稚園)

一日中走り回る時期なので、機能性重視。自分で履けることも保育園では特に重要です。
- マジックテープ式が◎(自分で履けるようになる)
- かかとのカップがしっかりしたもの
- 通気性のある素材(蒸れにくい)
- 洗いやすいもの(保育園は汚れる!)
まい@保育園看護師まま保育園では「かかとを踏んで履いている子」がとても多いです。靴の後ろが潰れると、かかとが固定されず足に負担がかかります。靴の脱ぎ履きが大変な子がやってしまいがちなので、マジックテープで大きく開く靴を選んであげると自然と直ります。
🏃 小学生〜

活動量がさらに増える時期。靴ひもの練習も始めてOK。スポーツ系の活動が増えるなら、用途に合わせた選び方を。
- 通学用は軽量・クッション性・グリップ力のバランスで選ぶ
- 靴ひもに挑戦するなら、ほどけにくい結び方を一緒に練習
- 運動会・体育用は専用スポーツシューズも検討
子ども靴ブランド比較|ASICS・IFME・ニューバランス・ムーンスター

どのブランドも機能性は高いですが、それぞれ特徴が違います。子どもの足の形や使い方に合わせて選んでみてください。
| ブランド | 特徴 | 価格帯 | こんな子に向いてる |
|---|---|---|---|
| ASICS スクスク | 人間工学に基づいた設計。裸足感覚の屈曲性。日本の子どもの足型データをもとに開発 | 4,000〜5,500円 | 機能性重視・とにかく足に良いものを選びたい |
| IFME(イフミー) | 早稲田大学と産学共同開発。幅広設計。コスパが高く種類も豊富 | 3,000〜4,500円 | 幅広・甲高の子・コスパ重視 |
| ニューバランス | デザイン豊富でおしゃれ。留め具のバリエーション(紐・スリッポン・マジックテープ)が多い | 4,000〜6,000円 | デザインも重視したい・親子コーデしたい |
| ムーンスター | 国内メーカーの老舗。丁寧なサイズ展開。洗いやすいモデルが多い | 3,500〜5,000円 | 洗いやすさ重視・シンプルなデザインが好き |
ASICSとニューバランスはサイズ感がほぼ同じ。IFMEはこの2つより0.5cm大きめに作られていることが多いので、IFMEを初めて買うときは少し注意が必要です。
アシックス スクスク|とにかく足に良いものを選びたいならこれ
保育園のスタッフや靴の専門家からも「子どもの靴ならアシックスのスクスクシリーズ」という声をよく聞きます。日本人の子どもの足型データをもとに設計されており、裸足で歩くような自然な屈曲性が特徴。やや値は張りますが、機能性の高さは確かです。
IFME(イフミー)|コスパと機能のバランスが抜群
早稲田大学スポーツ科学学術院と共同開発されたブランド。幅広設計なので「市販の靴がどれも窮屈そう」という幅広・甲高の子に特に向いています。価格もアシックスより少し控えめで、種類が豊富なのも魅力です。
ニューバランス|デザインも妥協したくないなら
機能性はしっかりしつつ、デザインのかわいさでも選べるのがニューバランス。紐・マジックテープ・スリッポンとバリエーションが豊富なので、子どもの成長段階や好みに合わせやすいです。パパのNBと親子コーデしたいご家庭にも人気。
靴の買い替えタイミング|サイズアウトのサインを見逃さない

子どもは「靴がきつい」とうまく言えないことが多いので、定期的な確認が大事です。
- つま先に指を入れるとぎりぎり、または入らない(余裕が5mm以下)
- 子どもが「足が痛い」「靴が嫌い」と言いだした
- 靴下に赤い跡がついている・靴ずれがある
- 靴のかかとが潰れてきた・ソールが減ってきた
- 外遊びを嫌がるようになった(足が疲れやすくなっている可能性)
- 購入から3〜4ヶ月経った(成長が早い時期は特に)
保育園では3〜4ヶ月ごとのサイズ確認を目安にしています。幼児期は特に成長が早いので、「まだ履けてるからいいか」と油断しないことが大事です。親が気づいたときにはかなりきつくなっていた、ということはよくあります。
まとめ|靴選びは「足への投資」
子どもの靴は消耗品で、すぐにサイズアウトしてしまいます。だからこそ「どうせすぐ買い替えるから安いのでいい」ではなく、その時期に合った良いものを選んであげることが大事です。足の発達は一生の土台になるから。
📝 この記事のまとめ
- 子どもの足は柔らかく変形しやすい。合わない靴の影響は全身に及ぶ
- 足長・足幅・足囲を正しく測ること。夕方・立った状態・両足で
- かかとの固定・屈曲性・軽さ・脱ぎ履きしやすさをチェック
- つま先の余裕は5〜8mm。大きすぎる靴もNG
- 機能性ならASICS、コスパはIFME、デザインはニューバランス
- 3〜4ヶ月ごとにサイズを確認。子どもは「きつい」と言えないことが多い
靴選びに迷ったときは、ぜひ子どもの足を実際に測ってから試着させてあげてください。それだけで、ずいぶん選びやすくなります。
※この記事は一般的な情報提供を目的としています。お子さんの足の状態や靴の選択については、靴の専門店でのフィッティングもあわせてご検討ください。

