【感情的になって後悔】子どもに怒りすぎた日のリカバリー法

子どもに対して感情的に怒ってしまい、そのあと自己嫌悪に陥る——

そんな経験、ありませんか?

仕事に育児に家事に……と、毎日頑張っているママほど、ふとした瞬間に感情が爆発してしまうもの。

でも大丈夫。

感情的になってしまった後でも、親子の関係は修復できます。

この記事では、怒りすぎた日をどうやってリカバリーするか、「感情のコントロール」や「子どもとの関係の修復法」などを専門的視点も交えて、やさしく解説します。

目次

なぜ感情的に怒ってしまうのか

「感情的にならないようにしよう」「もっと優しいママでいたい」

そう思っているのに、どうしても怒ってしまう——

それは、感情をコントロールするための「心の余裕」が足りていないからです。

心の余白が足りないと、怒りが出やすい

日々の生活の中で、知らず知らずのうちに「我慢」を重ねていませんか?

本来、怒りは「二次感情」と呼ばれます。

怒りの奥には、悲しみ・疲れ・不安・焦り・虚しさなどの一次感情が潜んでいます。

子どもが言うことを聞いてくれないときに怒ってしまうのは、

「今日こそ早く寝かせたかったのに…」という焦りや、

「ちゃんと育てられていないのでは」という不安の現れかもしれません。

怒りすぎたあとの“モヤモヤ”に向き合う

感情的に怒ってしまったあと、多くのママが抱えるのが「自己嫌悪」です。

そんな気持ちがぐるぐる頭を回り、眠れなくなることもあります。

自分を否定するより、感情にラベルを貼る

このとき大事なのは、「自分を責める」のではなく、

自分の感情に名前をつけて、受け止めることです。

怒りの背景にある自分の本当の気持ちに気づけると、冷静になれることがあります。

子どもとの関係を修復するステップ

怒りすぎてしまったあとの親子関係は、「その後の対応」で変えることができます。

一度の怒りで子どもとの信頼が壊れることはありません。

大切なのは、そのあとの“つながり直し”です。

ここでは、5つのステップでご紹介します。

ステップ① 自分の感情をクールダウンする

まずは、親自身の感情を落ち着ける時間をとりましょう。

怒った直後は、親も子も「戦闘モード」。

無理にすぐ向き合おうとせず、感情を沈めることが先決です。

クールダウンの具体例

まいこ@保育園看護師まま

「イライラ」「焦り」「悲しさ」など、気持ちを言葉にすると、気持ちが整理されて落ち着いてきます。

ステップ② タイミングを見て子どもに近づく

子どもがまだ泣いていたり、顔を背けている場合は、少し距離を置くことも必要です。

特に未就学児や小学校低学年の子どもは、感情の整理がうまくできません。

「落ち着いたかな?」というタイミングを見て、そっと近づきましょう。

声かけのポイント

ステップ③ 「怒ってしまった理由」と「謝罪」を伝える

子どもは、なぜ怒られたのか、何がダメだったのかがわからないことも多いです。

特に、感情的な怒り方だと、子どもは「怖かった」という印象だけが残ります。

だからこそ、冷静になったあとで「理由」と「ごめんね」をセットで伝えることが大切です。

声かけのポイント

ステップ④ 子どもの気持ちに耳を傾ける

怒られたとき、子どもはどんな気持ちだったでしょうか?

ときには怒り、泣き、しゅんとしていたり……でもそれは、ちゃんと自分の気持ちがある証拠です。

声かけのポイント

ステップ⑤ 「つながり直し」の時間を持つ

最後に、親子の絆を“つなぎ直す”時間を意識的につくりましょう。

これは、「普段どおりに戻る」こととは違い、「ちゃんと仲直りしたよね」という安心感を再確認することです。

つながり直しにおすすめの行動

親が怒ることは、決して「失敗」ではありません。

怒ったあとに、「ちゃんと向き合い直すこと」こそが、本当の愛情表現になるのです。

「ごめんね」が子どもに与える大きな意味

「親が子どもに謝ってもいいの?」と迷う方もいるかもしれません。

でも、実は「ごめんね」は、子どもの心を育てるうえでとても大切な言葉です。

謝る姿が“お手本”になる

子どもは、大人の言葉よりも行動から学びます

親が間違いを認めて謝ることで、

  • 「失敗してもやり直せる」
  • 「気持ちは言葉で伝えていい」
  • 「相手のことを考えるのって大事なんだ」

といった人との関わり方を自然と身につけていきます。

謝ることで、愛されている実感につながる

怒られたとき、子どもは「嫌われたかも」と不安になります。

そんなときに「さっきは怒りすぎてごめんね」「怖かったよね、ごめんね」と伝えることで、

「怒られても愛されている」という安心感を持つことができます。

これは、自己肯定感を育てる大事な土台になります。

「ごめんね」は甘やかしではない

謝るのは、「子どもの言動をすべて許す」ということではありません。

あくまで、「怒りすぎたこと」「感情をぶつけすぎたこと」について謝るのです。

たとえば、

というように、理由を伝えながら謝ると、気持ちも行動も伝わりやすくなります。

親も楽になれる言葉

「ごめんね」と伝えることで、親自身の心も軽くなります。

気まずさやモヤモヤを引きずるより、関係を修復できたという安心感を得られるのです。

自分を責めすぎないためにできること

感情的に怒ってしまったあと、「なんであんなふうに言っちゃったんだろう」と自己嫌悪に陥ることは、親なら誰でも経験があるものです。

でも、自分を責め続けるだけでは、気持ちはどんどん苦しくなってしまいます。

自分を責めすぎないためには、以下のようなことを意識してみましょう。

①「それだけ一生懸命だった証拠」と受け止める

怒ってしまった背景には、子どもへの想いや「ちゃんとしてほしい」という気持ちがあります。

うまくいかなかったとしても、それは“頑張っていた証”でもあるのです。

②「理想の親」像から少し離れてみる

完璧な親を目指すと、自分のミスにとても厳しくなってしまいます。

「いつも笑顔で」「怒らずに対応」なんて無理!と開き直るくらいでちょうどいいのです。

③「できたこと」に目を向ける

怒ったあと、冷静に謝れた。

抱きしめ直せた。

それだけで十分です。

「うまくリカバリーできた自分」を認めることも、自己肯定感を取り戻す助けになります。

感情を爆発させないための心構え

感情を爆発させないために、「予防」も大切です。

1日5分、自分の気持ちをチェックする

日記やメモなどで、「今日の気持ち」を書く習慣をつけてみましょう。

  • 嬉しかったこと
  • モヤモヤしたこと
  • 本当はやりたかったこと

こうすることで、自分の中にある小さなストレスに気づきやすくなります。

「まあいっか」を口ぐせにしてみる

「ちゃんとやらなきゃ」「こうすべき」が積み重なると、怒りやすくなります。

だからこそ、「まあいっか」と力を抜く習慣が大事です。

・おもちゃが片付いていなくても「まあいっか」

・今日の夕飯が冷凍でも「まあいっか」

・夜泣きにイライラしても「まあいっか」

・夜泣きにイライラしても「まあいっか」

この一言が、心の余白をつくる助けになります。

怒りは「終わり」ではなく「きっかけ」

怒ってしまったとき、「こんなママでごめんね」と落ち込むこともあると思います。

でも、怒ることは「親として失格」ではありません。

それは、「子どもにきちんと向き合いたい」という気持ちの裏返しでもあります。

怒ったあとに謝ること、抱きしめること、自分の感情に気づいてあげること——

それができるあなたは、子どもの心を育てる力をちゃんと持っているママです。

どうか、怒りすぎた日を「失敗」と捉えすぎず、

「親子の関係を深めるチャンス」として、自分をいたわりましょう。

まいこ@保育園看護師まま

この記事を読んだあなたが、少しでも心が軽くなり、
明日からの子育てが「ちょっと優しく」なれますように。

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