
うちの子夜泣きがひどくて悩んでいます。
目を瞑ったまま泣いたり、
子ども自身もパニックになっている様子です。



辛い夜泣きが続くと不安になりますよね。
お母さんとお子さんが、少しでも安心できる時間を過ごせるよう、
看護の視点も交えながら夜泣きについて伝えていきますね。
「どうして夜泣きするの?」と悩むママへ
「どうしてうちの子は毎晩泣くの…?」
夜泣きが続くと、心も体も疲れてしまいますよね。
私自身、看護師でありながらも子どもの夜泣きには悩みました。
夜泣きには「発達」と「環境」が大きく関係しています。
今回は看護師ママの視点から、夜泣きの原因や関わり方についてお話しします。
夜泣きの原因①|脳の発達段階と関係している
実は、赤ちゃんや幼児の脳は「眠る力」自体がまだ未熟。
大人のようにぐっすり眠ることが、そもそも難しいのです。
・浅い眠り(レム睡眠)が多い
・眠りが浅いと、ちょっとした刺激で目が覚める
・目が覚めたときに「自分で眠り直す力」が育っていない
さらに、睡眠中に日中に得た刺激や経験を「脳の整理整頓」しています。
この過程で脳が活発になり、驚くように泣いてしまうこともあります。



夜泣きは「脳の成長・発達が進んでいる証拠」です。
成長途中だからこそ泣く。
心配しすぎなくて大丈夫です。
夜泣きの原因②|生活リズム・環境も影響する
子どもの眠りは「環境」に左右されやすいのも特徴です。
・寝る前の明るい照明やスマホ
・運動不足でエネルギーが余っている
・保育園入園・引っ越しなど生活の変化
こうした日中の過ごし方や寝る前の環境によって睡眠ホルモン(メラトニン)の分泌が乱れやすくなります。



子どもの脳はとても敏感。
「光」や「音」、生活リズムの変化も影響しやすいのです。
保育園看護師が夜泣きを減らすために実践したこと3つ
① 日中の活動量を増やす
外遊び
外の空気や自然の刺激が、子どもの脳や自律神経に良い影響を与えます。
室内よりも多くの刺激を受けられることで、適度な疲労感と脳の満足感が得られます。
太陽の光を浴びる
太陽光を浴びることで体内時計がリセットされ、朝と夜のリズムが整います。
特に朝~午前中に日光を浴びることで、夜の眠気を誘いやすくなります。
身体をしっかり動かす
身体を動かすことで、エネルギーが発散されます。
筋肉や心肺機能も適度に疲れるため、自然と「休息モード」に入りやすくなります。
昼間にしっかり動いて、夜には自然に眠くなるリズムを作る
日中にしっかり活動することで、昼と夜のメリハリが生まれます。
昼間に刺激と疲労をため、夜に自然と眠るサイクル(睡眠リズム)が身につきます。
② 寝る前の環境を整える
照明をオレンジ系の暖色に
白い明るい光は“朝の光”と同じで、脳が「起きる時間」と勘違いしてしまいます。
オレンジ系の暖かい色の光にすると、脳が「夜だ」と認識し、眠りに入りやすくなります。
スマホ・テレビは30分前に消す
スマホやテレビの光(ブルーライト)は、脳を刺激して覚醒させてしまいます。
寝る30分前から消すことで、脳が“眠る準備”を始めやすくなります。
寝る前に「絵本」「子守唄」など“毎日同じルーティン”を
毎晩同じ流れを繰り返すことで、子どもの脳が「この流れ=もうすぐ眠る時間」と覚えるようになります。
安心感も生まれ、寝つきがスムーズになります。
脳に「もうすぐ眠るよ」と教えてあげることが大切です。
③ ママ自身が休む・頼る
ママの心と体が疲れすぎていると…
ママの疲れやイライラは、子どもに伝わりやすくなります。
子どもは安心できず、寝つきや睡眠が浅くなることも。
「完璧に頑張らない」が夜泣き対策
誰かに頼ったり、家事を減らしたりして、ママが“少しでも休むこと”が大切です。
ママが落ち着いていると、子どもも安心して眠りやすくなります。
頼れるところは頼ってOK
パパ・祖父母・一時保育・ファミサポなども活用して、自分ひとりで抱え込まないこと。
誰かに頼ることは、悪いことではありません。
むしろ、ママが笑顔でいるための大事な方法です。
夜泣きは育て方のせいではありません。
「今日はパパに頼ろう」「相談してみよう」とママ自身が無理しないことも、子どもにとって大切な環境づくりです。
夜泣きは発達のサイン



赤ちゃんや子どもは、成長する過程で一時的に眠りが浅くなることがあります。
夜泣きは「発達のひとつ」ととらえると、少し気持ちが楽になるかもしれません。



「うちの子だけ?」と悩まずに、脳や心が大きく成長している途中なんだな…と、そっと見守ってあげてくださいね。
夜泣きは“脳と心の成長途中”だから起こる
夜泣きは脳が発達している証拠
環境を整えながら見守ればOK
ママのせいではない
迷ったら、相談して頼って大丈夫
毎晩の夜泣きに「もう限界…」と感じる日もあると思います。
そんなときは、「今は脳の成長途中」と心の中でつぶやいてみてください。



あなたとお子さんの毎日に、少しでも安心が増えることを願っています。
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