はじめに

「夜勤がつらい、辞めたい」——そう思ったことがある看護師さんは多いのではないでしょうか。
夜勤は医療現場に欠かせないものですが、心身に大きな負担をかけます。
とくに子育て中の看護師にとっては、家族との時間が削られ、心も体も限界に近づくことがあります。
私自身も、夜勤をしながら子育てをしていた時期がありました。
主人と交代で子どもの世話をし、託児所を利用しながら、なんとか夜勤を続けていたのです。
しかし、息子がまだ3歳のころ、「ママがいなくてさみしかった」と言われたときの胸の痛みは、今でも忘れられません。
この記事では、看護師が夜勤で辞めたいと思う瞬間とその背景、そして実際に夜勤を辞めた後の働き方について、体験談も交えながらお伝えします。
看護師が夜勤で辞めたいと思う瞬間【よくある理由】

1. 体調や生活リズムの乱れ
夜勤をしていると、生活リズムが大きく崩れます。
- 昼間に眠ろうとしても熟睡できない
- 免疫力が落ちて体調を崩しやすくなる
- 頭がぼんやりしてミスにつながる不安
私も夜勤明けの帰宅時はフラフラで、車の運転さえ危うく感じることがありました。
そのまま子どものお迎えや家事に突入すると、体は悲鳴をあげます。
2. 家庭や子育てとの両立の難しさ
夜勤をしていると、どうしても家族の生活とすれ違いが生まれます。
子どもが小さいうちは熱を出すことも多く、夜勤前に「保育園から呼び出し」が入ると、一気に生活が崩れてしまうのです。
「誰に子どもを預けるのか」「シフトをどう調整するのか」常に不安がつきまといます。
3. 精神的なストレス
夜勤中は人員が限られているため、急変やトラブル対応を一人で背負うこともあります。
その緊張感に加えて「眠気」と「疲労」が重なり、心の負担は想像以上です。
夜勤に入る前から憂うつになり、「また辞めたい」と思う自分がいました。
4. 職場の理解不足や人間関係
「子どもが熱を出したので休ませてください」とお願いしたときに、理解を示してくれる人ばかりではありません。
「また?」「夜勤に入れないならシフトが回らない」と言われることもあり、居心地の悪さから余計に辞めたくなるのです。
私が夜勤で辞めたいと思った体験談

ここで少し、私自身の体験を詳しく書いてみます。
主人と交代、託児所を使いながら必死に夜勤を続けた
長男が3歳のころ、私は病棟で夜勤を続けていました。
主人と交代で子どもを見たり、院内の託児所に預けたりしながら、なんとかシフトを回していたのです。
しかし、夜勤明けにぐったりした状態で子どもの世話をすると、すぐにイライラしてしまい、自己嫌悪に陥る日々でした。
頑張るのが当たり前だと思い込んでいた
「母親なんだから、妻なんだから、そして看護師なんだから、頑張るのは当たり前」——当時はそう思っていました。
でも今振り返ると、それは自分本位の考え方。
体も心も限界に近いのに、「まだできるはず」と無理をしていただけでした。
子どもからの「さみしかった」の一言
ある日、長男から「ママ、いなくてさみしかった」と言われたことがあります。
胸がぎゅっと痛み、「私は何のために働いているんだろう」と考え込んでしまいました。
同期がキャリアを積んでいく焦り
周りの同期は専門看護師や認定資格を取得してキャリアを積んでいました。
その姿を見て焦り、「私も遅れたくない」と夜勤を続けました。
でも、その裏で家族との時間は削られ、心は追い詰められていったのです。
夜勤を辞めた後の働き方の選択肢

夜勤を辞めることを考え始めてから、私は「看護師を辞めずに続けられる働き方」を探しました。
クリニック勤務(日勤のみ)
診療時間が決まっており、夜勤はありません。
土日休みのところも多く、家族と過ごす時間を確保しやすいのがメリットです。
訪問看護(フレキシブルな働き方)
利用者宅を訪問するため移動はありますが、直行直帰が可能な職場もあります。
働く時間を調整しやすく、子育て中でも両立が可能です。
企業看護師・保健師(夜勤なし)
企業の健康管理室や自治体の保健センターで働く看護師や保健師は、基本的に日勤のみ。
夜勤がないため、生活リズムが安定します。
パート・非常勤
正社員にこだわらず、パートや非常勤という働き方も選択肢の一つです。
勤務日数や時間を調整できるため、家庭優先で働けます。
夜勤を辞める=看護師を辞めるではない

「夜勤を辞めたい」と思ったとき、私は「看護師としてのキャリアを諦めることになるのでは」と不安でした。
でも実際には、働き方を変えても看護師として続けられる場はたくさんあります。
夜勤を辞めることは「逃げ」ではなく、自分と家族を守るための前向きな選択です。
まとめ|夜勤がつらいときは、まずは情報収集から

夜勤のつらさは誰にでもあることです。
私もかつては「頑張るしかない」と思い込んでいましたが、働き方を変えることで心に余裕が生まれ、子どもとの時間も大切にできるようになりました。
夜勤を辞める=看護師を辞めることではありません。
「もっと広く、大きく構えてよかった」と、今の私は思います。
夜勤がつらいと感じている方も、まずは情報収集から始めてみませんか?
転職を検討することは、決して甘えではなく、自分らしく働き続けるための第一歩です。
まいこ@保育園看護師まま私の体験が、少しでもみなさんの参考になると嬉しいです。











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