
「座らせようとすると反り返る」「すぐぐずってしまう」「ちゃんと座って食べてくれない」
離乳食初期のこんな悩み、実はほとんどのママが経験しています。
結論からお伝えすると、これは”座りにくい”だけで、赤ちゃんのやる気や性格とは関係ありません。
保育園看護師として毎日子どもたちの食事を見てきた経験から、この記事では
- 離乳食初期に「座れない」が起きる本当の理由
- 月齢に合った正しい座らせ方と姿勢の3つのポイント
- 今日からできる”座る練習期”をラクにする工夫5つ
- やってしまいがちなNG例と改善方法
を具体的に解説します。
まい@保育園看護師まま肩の力を抜いて読んでくださいね。
離乳食初期に「座る練習」が必要な理由

まだ体が”座る”準備ができていない
離乳食初期(5〜6ヶ月頃)は、首はすわってきていても、
- 体幹(お腹・背中の筋肉)
- 骨盤を立てて座り続ける力
- 足で体を支える力
はまだ発達の途中です。
大人が想像する「きちんと座る姿勢」を、この月齢の赤ちゃんが維持できなくても、まったく不思議ではありません。
「食べない・嫌がる」の原因が”座りにくさ”のことも
保育園でよく見るのですが、
- 体がぐらぐらして不安定
- 足が宙に浮いている
- 背中に支えがない
こうした状態では、赤ちゃんは食べることより「姿勢を保つこと」に精一杯になります。
その結果として、
- 口を開けない
- のけぞる・反り返る
- すぐ泣く
- 食事が全然進まない
という反応が出やすくなります。
「食べない=やる気がない」ではなく、「座りにくいだけ」というケースは本当に多いです。
保育園でも大切にしている”座る準備”の考え方
保育園では、離乳食を始める前から「きれいに食べる」よりも、
- 安心して座れる
- 短時間でも落ち着ける
- 嫌な記憶にならない
この3つを優先しています。
家庭でも同じで、食べる前の”座る準備”ができるだけで離乳食のハードルはぐっと下がります。
離乳食初期の「座る練習期」とはいつ頃?

始める目安の3つのサイン
「何ヶ月になったから始めなければ」ではなく、以下のサインが見られたら始め時です。
- 首がしっかりすわっている
- 支えれば数分間座っていられる
- 食べ物や大人の食事に興味を示し始めた
まい@保育園看護師ままあくまで子どもの様子を見ながら、無理のないペースで始めることが大切です。
この時期によくあるママの悩み(全部”正常”です)
| よくある悩み | 原因 |
|---|---|
| すぐ体を反らす | 体幹がまだ弱く、バランスを取ろうとしている |
| 前に倒れてしまう | 腹筋・背筋がまだ発達途中 |
| じっとしていられない | 座ること自体がまだ慣れていない |
| 抱っこじゃないと嫌がる | 安心できる姿勢を求めている |
どれも発達として自然な反応です。
「うちの子だけ?」と不安にならなくて大丈夫です。
「しっかり座れなくてOK」な本当の理由
この時期のゴールは「きれいに座ること」ではありません。
- 数分座れた
- 一口食べられた
- 嫌がらずに終われた
それだけで十分です。
まい@保育園看護師まま姿勢は、発達と経験が積み重なったときに自然と整っていきます。
離乳食初期の正しい座らせ方|基本の姿勢3つのポイント

ポイント① 背中を背もたれにしっかりつける
背中と背もたれのあいだにすき間があると、体が不安定になります。
バスタオルを丸めて腰に当てたり、クッションで背中を支えたりするだけで姿勢がずっと安定します。
座面に対して少し後ろに傾けた角度(約45〜60度)が初期の目安です。
完全に垂直に座らせようとすると体に力が入りすぎてしまいます。
ポイント② 腰がズルッと落ちないようにする
お尻が座面の奥までしっかり入っていないと、体全体がずり落ちてきます。
座面の奥まで深く座らせ、骨盤が立った状態をキープできているか確認してみてください。
ポイント③ 足が「何かに触れている」状態を作る
足が宙に浮いていると、体全体が不安定になります。
- ハイチェアの足置きステップ
- 段ボール・空き箱
- ママの足
など、足裏が何かに触れているだけで赤ちゃんは驚くほど落ち着きます。
これだけで食べ方が変わる子を保育園でも何度も見てきました。
床座り・バウンサーは使ってもいい?
「ダメ」ではありません。
ただし以下の点を確認しながら使ってください。
- 体が沈みすぎていないか
- 反り返りやすくなっていないか
- 頭が前に倒れていないか
短時間・様子を見ながら使うのがおすすめです。
姿勢が整うおすすめハイチェアについてはこちらで詳しく紹介しています。

“座る練習期”をラクにする5つの工夫

① 椅子・クッションで角度をサポートする
高価なグッズは必要ありません。
- バスタオルを丸めて腰の後ろに入れる
- 授乳クッションを背中に当てる
- 背もたれとの隙間をタオルで埋める
これだけで「反らない」「倒れにくい」姿勢が作れます。
② 足元を安定させるだけで集中力が変わる
足が何かに触れると、赤ちゃんは体全体が安定して食べることに集中できるようになります。
専用の足置きがなくても、段ボール・空き箱・ママの足で十分です。
③ 食事時間は短く、「成功体験」を積み重ねる
初期の目安は5〜10分、2〜3口で終わってOK。
「食べられたね」「座れたね」で終わる経験が次につながります。
長く続けようとすればするほど、赤ちゃんにとって食事が「疲れる時間」になってしまいます。
④ 嫌がる日は「座るだけ」で終わってOK
- 椅子に座れた
- スプーンを見た
- エプロンをつけた
それだけの日があっても大丈夫。
「今日はここまで」と終われることも、立派な成功です。
⑤ 毎日同じ流れを作ると座りやすくなる
「椅子に座る→エプロンをつける→食べる」という流れが習慣になると、赤ちゃんは「次に何が起きるか」を予測できるようになり、安心して座れるようになります。
毎日同じ順番で準備するだけでOKです。
やってしまいがちなNG例と改善方法

NG① 無理にまっすぐ座らせようとする
「背筋を伸ばして、椅子に深く座る」という大人の理想を押しつけてしまうと、赤ちゃんの体が緊張して反り返り・のけぞりが増えます。
少し丸まっていても、安心して座れていればOKです。
NG② 長時間座らせすぎてしまう
「せっかく準備したから」「もう少し食べてほしい」という気持ちはとてもわかります。
でも初期の赤ちゃんにとって”座って食べる”だけでも大きなエネルギーを使っています。
長く続けると疲れて集中できなくなり、食事そのものが嫌になってしまうことも。
目安は5〜10分で切り上げてOKです。
NG③ 「ちゃんと座って!」と声を強めてしまう
声かけが強くなるほど、赤ちゃんは「怒られている」と感じ、食事の時間=緊張する時間という印象が残ってしまいます。
できていないところを直すより、「座れてるね」「今食べられたね」と”できた瞬間”を言葉にしてあげる方が、赤ちゃんは安心して次につなげやすくなります。
次のステップに進んでいいサイン

「完璧にできてから進む」必要はありません。以下の変化が少しでも見られたら、次の段階へ進むタイミングです。
座る時間が少しずつ伸びてきた
最初は数十秒だったのが、気づくと数分座れるようになってきた。
途中で動いても、すぐ立ち上がらず座り直せる。
体のグラつきが減ってきた
前に倒れにくくなった、のけぞりが減った、支えなしで座れる時間が増えてきた。
食べることに意識が向いてきた
スプーンが近づくと口を開ける、食べ物を目で追う、途中でまた口を開けるようになった。
3つすべてそろっていなくても大丈夫。
次の段階に進むことは「できているから進む」ではなく「経験を広げるために進む」ものです。
うまくいかなければいつでも戻せます。
食事中に立ち歩く・動き回るようになったら

離乳食が進んでくると「すぐ立ち上がる」「椅子から抜け出そうとする」という悩みが出てくることがあります。
これは落ち着きがないのではなく、初期の「座る経験」の積み重ねが影響していることも多いです。
座る時間が極端に短かった時期が続くと、「座って食べる」という行動がまだ体と気持ちに結びついていないことがあります。
「座れない子」ではなく「まだ慣れていないだけ」と考えることが大切です。
まとめ|「うまく座れない」は成長の途中

離乳食初期は、できないことがあって当たり前の時期です。
- 座れなくてもOK
- 食べなくてもOK
- 泣いてもOK
大切なのは「正しい姿勢」より「安心して座れること」。
まい@保育園看護師まま今日から一つだけ試すなら、足が何かに触れる環境を作ることから始めてみてください。
それだけで明日の食事が少し変わるかもしれません。

