「熱が出て口の中に水ぶくれがある…これって手足口病?ヘルパンギーナ?」
夏になると保育園でもよく聞かれる質問です。症状が似ていて混乱しやすいこの2つの病気、実はある一点を見れば簡単に見分けられます。
保育園看護師として、また自身もヘルパンギーナにかかった経験から、違い・受診目安・自宅ケアをわかりやすく解説します。
- 手足口病とヘルパンギーナの見分け方
- それぞれの症状・発熱の違い
- これは受診すべき?という判断基準
- 自宅での水分補給・食事ケア
- 保育園への登園はいつからOK?
一目でわかる!手足口病とヘルパンギーナの違い

この2つの病気、最大の違いは「体に発疹が出るかどうか」です。
| 手足口病 | ヘルパンギーナ | |
|---|---|---|
| 発疹・水疱の場所 | 口の中+手のひら・足の裏にも出る | 口・のどの奥のみ(体には出ない) |
| 発熱 | 38℃以下が多い。熱が出ない子も | 39〜40℃の高熱が出やすい |
| のどの痛み | あり | 強い(水分が取れないことも) |
| 流行時期 | 夏(6〜8月) | 夏(6〜8月) |
| 治るまで | 約1週間 | 約1週間 |
| 原因 | コクサッキーウイルス・エンテロウイルスなど | 主にコクサッキーウイルスA群 |
まい@保育園看護師まま保育園で「手足口病かヘルパンギーナか」と迷ったとき、私がまず確認するのは体に湿疹が出ているかどうかです。手のひらや足の裏にも水疱が出ていれば手足口病、口・のどの中だけなら ヘルパンギーナの可能性が高いです。乳児はのどの痛みを言葉で伝えられないので、よだれが急に増えたときも要注意のサインです。
手足口病
感染してから3〜5日後に、口の中・手のひら・足の裏に2〜3mmの水疱を伴う発疹が出ます。発熱は約3分の1の子にみられますが、38℃以下のことが多く、高熱が続くことは通常はありません。ほとんどの場合、1週間以内に回復します。
ヘルパンギーナ
感染してから2〜4日の潜伏期の後、突然39〜40℃の高熱が出ます。続いてのどの奥(上あごの粘膜など)に直径1〜2mmの小水疱が現れ、のどが非常に痛くなります。
📝まいの体験談
私自身、ヘルパンギーナにかかったことがあります。のどが切れるように痛くて、お腹が空いていても食べられない。大人でもこれほどつらいので、小さい子どもは本当に苦しいはずです。「食べないから心配」と思うよりも、水分だけでも取れているかを優先して見てあげてください。
受診の目安|こんなときは早めに病院へ

- 水分が全く取れない・おしっこが出ていない
- 高熱が3日以上続く
- ぐったりして元気がない
- 発症から2〜3日目以降に熱がひどくなり、頭痛・嘔吐を伴う(無菌性髄膜炎の可能性)
- 意識がぼんやりしている・けいれんがある
- 手足がふるえる・力が入らない
💡 どちらも特効薬・抗生剤はありません
手足口病・ヘルパンギーナはウイルスが原因のため、抗生剤は効きません。基本は安静・水分補給・症状を和らげる対症療法が中心です。
自宅でのケア|水分補給が最優先

どちらの病気も、水分補給が最も大切なケアです。のどの痛みで飲みにくい場合は、刺激の少ないものを工夫して与えてみてください。
食事・水分補給のポイント
- 冷たくてのどごしの良いもの(冷やしたゼリー・プリン・アイスなど)が飲みやすいことが多い
- 酸っぱいもの・辛いものは口の中を刺激するので避ける
- 食欲がなくても無理に食べさせない。水分だけでも取れていれば大丈夫
- おしっこが出ているか・ぐったりしていないかをこまめに確認する
まい@保育園看護師ままのどが痛くて水も飲めないという状態になることがあります。そのときは焦らず、飲めそうなものを少しずつ試してみてください。経口補水液や冷やしたゼリーが口に合う子も多いです。無理のない範囲で、そばにいてあげることが一番のケアです。
保育園・幼稚園への登園はいつからOK?

手足口病・ヘルパンギーナはどちらも出席停止の対象ではありません。
以下の条件が揃ったら登園の目安です:
- 発熱がない
- 口の中の水疱・潰瘍の影響がなく、普段の食事が取れる
- 全身状態が安定している
※園によって独自の基準を設けている場合があります。事前に園へ確認してください。
よくある質問

まとめ
体に発疹が出ていれば手足口病、口・のどの中だけならヘルパンギーナの可能性が高いです。
- どちらも夏(6〜8月)に流行し、約1週間で回復することが多い
- 自宅ケアは水分補給が最優先。のどごしの良いものを少しずつ
- 頭痛・嘔吐を伴う場合は早めに受診(無菌性髄膜炎の可能性)
- どちらも出席停止の対象外。発熱がなく食事が取れれば登園OK
- 登園基準は園によって異なるので事前に確認を



