「なんかぐったりしてる…これって夏バテ?それとも熱中症?」
夏になると、子どもの顔が赤くてしんどそうだったり、食欲がなくてぼーっとしていたりする場面が増えますよね。
私自身も、夏の暑い日は立ちくらみや息切れを感じることがあります。看護師として知識があっても、「これは大丈夫なの?」と判断に迷うことがあります。
この記事では、夏バテと熱中症の見分け方・外遊びの目安・食欲がないときの食事の工夫まで、保育園看護師ママの視点からまとめました。
- 夏バテと熱中症の症状の違い
- 子どもの夏バテ症状チェックリスト
- 外遊び後に顔が赤い・しんどそうなときの判断ポイント
- 気温別・外遊びの時間の目安
- 水分補給・経口補水液の正しい使い方
- 食欲がないときの食事の工夫
- 受診の目安
夏バテと熱中症の違いは?
保育園でも「これって夏バテですか?熱中症ですか?」とよく聞かれます。実は出方のスピードが大きな違いです。
夏バテは「じわじわ数日かけて」、熱中症は「突然・急激に」症状が出ます。
| 比較項目 | 夏バテ | 熱中症 |
|---|---|---|
| 症状の出方 | じわじわ数日かけて悪化 | 突然・急激に出ることが多い |
| 体温 | 37℃前後がやや続く程度 | 38℃以上→重症では40℃超 |
| 代表的な症状 | 食欲不振・だるさ・睡眠が浅い | 頭痛・めまい・嘔吐・意識の変化 |
| 水分 | なんとか取れている | 飲めない・嘔吐が続く場合あり |
| 緊急度 | 家庭でのケアが基本 | 重症化すると命に関わる |
まい@保育園看護師まま保育園でも外遊び後に「顔が真っ赤でしんどそう…」という子を見かけることがあります。まず涼しい場所で休ませてみて、15〜20分で回復するかどうかを見るのが判断のポイントです。

子どもの夏バテ 症状チェックリスト
以下の項目に当てはまるものが複数ある場合、夏バテの可能性があります。
- 食欲がなく、いつもより食事量が減っている
- 元気がない、ぐったりしている(遊ばない・ぼーっとしている)
- 睡眠が浅い、夜中に何度も起きる、朝なかなか起きられない
- 体温がやや高め(37℃前後)が数日続く
- お腹の調子が悪い(軟便・便秘)
- 機嫌が悪い・ぐずりやすい
- 水分はなんとか取れている
💡 夏バテと熱中症を区別する大きなポイントは「水分が取れているか」です。水分を自分で飲める・飲みたがる場合は夏バテ、飲めない・嘔吐が続く場合は熱中症を疑って受診しましょう。
外遊び後に顔が赤い・しんどそうなときの判断
夏バテの可能性が高い場合
- 涼しい場所で休んだら10〜15分で顔色が戻る
- 水分を自分で飲める・飲みたがる
- 呼びかけにちゃんと反応する
- 体温が38℃未満
熱中症を疑う場合(すぐに対処・受診を)
- 涼しい場所で休んでも15〜20分経っても顔の赤みが引かない
- ぼーっとして呼びかけへの反応が遅い
- 体温が38℃以上
- 大量に汗をかいている(またはまったく汗をかいていない)
- めまい・立ちくらみを訴える
🚨 すぐに119番を
意識がない・呼びかけに反応しない/けいれんを起こしている/体温が40℃以上/ぐったりして水分を飲めない
迷ったときは #8000(小児救急電話相談) に電話してください。
気温別・外遊びの時間の目安
子どもは身長が低いため地面からの照り返しの影響を受けやすく、大人より体感温度が2〜3℃高いといわれています。大人が「そんなに暑くない」と感じていても、子どもには十分な暑さです。
| 気温の目安 | 活動の目安 |
|---|---|
| 35℃以上 | 外遊び・運動は原則中止 |
| 31〜35℃未満 | 激しい運動は中止。短時間で切り上げ、頻繁に休憩 |
| 28〜31℃未満 | 30分ごとに日陰で休む。積極的に水分補給 |
| 24〜28℃未満 | 積極的に水分補給しながら通常活動 |
(参考:環境省「熱中症予防情報サイト」)
- 0〜1歳:気温28℃以上での屋外は避ける。真夏の10〜15時は外出自体を控える
- 2〜3歳:30℃を超えたら外遊びは朝9時まで・夕方16時以降に限定
- 4〜6歳:25℃以上では大人が積極的に休憩・水分補給を促す
まい@保育園看護師まま保育園では気温だけでなく「暑さ指数(WBGT)」も参考にして外遊びの判断をしています。遊びに夢中になると子どもは自分では限界に気づけないので、大人が時間を見て声をかけることが大切です。
水分補給・経口補水液の正しい使い方
日常の水分補給
- おすすめは麦茶・水(カフェインなし・ミネラル含有)
- 外遊び中は「喉が渇いた」と言う前に飲ませる
- 15〜30分ごとにコップ半分〜1杯(75〜150ml)
- 外遊びの前・後にも必ず補給
経口補水液はいつ使う?
経口補水液は脱水症状が出たときに使うものです。普段の水分補給には向きません(塩分が高すぎるため)。
- 熱中症の初期症状が出たとき
- 大量発汗で脱水が疑われるとき
- 下痢・嘔吐が続くとき
- 普段の水代わりに毎日飲む(塩分過多になる)
- 一気にたくさん飲ませる(少量ずつが基本)
水分補給には経口補水液(OS-1など)が効果的。常備しておくと安心です。
食欲がないときの食事の工夫
「全然食べてくれない…」は夏バテあるあるです。でも無理に食べさせようとすると余計に嫌がることも。食べやすいもので少しずつが基本です。
家でもできる工夫
- 冷たいもの・のどごしのいいもの
:冷やしうどん・そうめん・冷奴。食欲がなくてもするっと食べてくれることが多いです - 水分の多い夏野菜
:スイカ・トマト・きゅうりは食事と水分補給が同時にできて◎ - 少量を何回かに分けて
:一度にたくさん食べさせるより、消化への負担が少なくなります
夏バテに積極的に取りたい食材
- 豚肉・豆腐・卵
:疲労回復に欠かせないビタミンB1・たんぱく質が豊富 - 枝豆・バナナ
:カリウムが豊富で水分バランスを調整 - 梅干し
:酸味が食欲を刺激。塩分補給にもなる
まい@保育園看護師まま食欲がないときは「朝が一番食べやすい」ことが多いです。夏は夕食より朝食を充実させる意識で、好きなものを少しでも食べさせてあげられるといいですね。欠食させないことが大切です。
食欲がないときの補食に、ゼリータイプをストックしておくと便利です😊
受診の目安
当日中に小児科へ
- 水分をほとんど取れない(数時間以上)
- 元気のなさが半日以上続く
- 38℃以上の発熱が2日以上続く
- 嘔吐・頭痛・めまいがある
- おしっこの量が明らかに減っている
🚨 すぐに救急・119番
意識がない・呼びかけに反応しない/けいれん/体温40℃以上/まっすぐ歩けない/ぐったりして水分を全く飲めない
#8000(小児救急電話相談):夜間や休日に「受診すべきか迷う」ときに活用してください。

まとめ
- 夏バテは「じわじわ」、熱中症は「突然」症状が出る
- 水分が取れているかどうかが見分けのポイント
- 涼しい場所で休んで15〜20分で回復しないときは熱中症を疑う
- 気温35℃以上は外遊び中止。子どもの体感温度は大人より2〜3℃高い
- 水分は「喉が渇く前に」15〜30分ごとに補給
- 食事は冷たくて食べやすいもの・少量ずつ・朝に多めが基本
- 迷ったら#8000、緊急なら119番
🌸 「なんかしんどそう」は子どものサイン
夏バテは「気のせい」ではありません。
子どもは言葉で伝えられないことも多いので、「なんか今日元気ないな」という親の直感を大切にしてください。
涼しい場所で休ませる・水分を取らせる、これだけで回復することも多いです。
でも「いつもと違う」と感じたら、迷わず受診してくださいね。

■ 参考文献
・環境省「熱中症予防情報サイト」https://www.wbgt.env.go.jp/
・こども家庭庁「みんなで見守り『こどもの熱中症』を防ぎましょう」https://www.cfa.go.jp/policies/child-safety-actions/cases/netchusho
・国立成育医療研究センター「熱中症(熱射病)」https://www.ncchd.go.jp/hospital/sickness/children/heatstroke.html
・日本小児科学会 https://www.jpeds.or.jp/

