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子どもの中耳炎|サインの見分け方・受診目安・自宅ケアを保育園看護師ママが解説

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「鼻水が続いていると思ったら、なかなか熱が下がらなくて…病院に行ったら中耳炎だった」

子育て中のママからよく聞く話です。中耳炎は風邪や鼻水をきっかけに起こりやすく、言葉で「耳が痛い」と伝えられない小さい子は特にサインを見逃しやすい。

保育園看護師として日々子どもたちを見ているなかで気づいた、中耳炎のサインの見分け方・受診のタイミング・繰り返さないためのケアをお伝えします。

この記事でわかること
  • 中耳炎のサインを見分ける方法
  • 小さい子が耳の痛みを伝えるときの行動
  • 小児科より耳鼻科を勧める理由
  • 抗生剤は必ず必要?治療について
  • 繰り返さないための鼻水ケア
目次

中耳炎のサイン|こんな様子があったら要注意

中耳炎は、耳の奥(中耳)に細菌やウイルスが感染して炎症を起こす病気です。風邪や鼻水が続いているときに起こりやすく、特に乳幼児は症状を言葉で伝えられないため、行動や様子から気づいてあげることが大切です。

👂
耳を気にする・触る

乳児は遊んでいる合間に、耳に手を持っていったり、こするような動作をすることがあります。繰り返し耳を触るときは要注意。

🤧
黄色・緑色の鼻水が続く

鼻水が中耳に流れ込むことで中耳炎が起こります。色のついた鼻水が長引いているときは注意して様子を見ましょう。

💧
耳垂れがある

耳から液体が出ている場合は中耳炎が進んでいるサインです。早めに耳鼻科を受診しましょう。

🌡️
熱がなかなか下がらない

「風邪だと思っていたら熱が続いて、耳鼻科に行ったら中耳炎だった」というケースもよくあります。

まい@保育園看護師まま

保育園では、鼻水の色・耳垂れ・耳を気にする様子の3つを確認しています。乳児は「痛い」と言えないので、遊びの合間にふと耳に手がいく仕草が大切なサインです。いつもと様子が違うな、と感じたときは早めに耳鼻科に相談してみてください。

乳幼児が中耳炎になりやすい理由

子どもは大人より中耳炎になりやすいといわれています。これには解剖学的な理由があります。

🔍 耳管の構造の違い

耳と鼻・のどをつなぐ「耳管」という管があります。乳幼児の耳管は大人と比べて短く・太く・水平に近い構造をしているため、鼻やのどの細菌・ウイルスが中耳に届きやすいのです。

成長とともに耳管は長く・細く・傾きが大きくなり、細菌が入りにくくなります。そのため、小学校に上がるころには中耳炎の頻度が減っていく子が多いです。

👶 2歳未満は特に注意

2歳未満の赤ちゃんは免疫機能が未熟で重症化しやすいため、中耳炎のサインが見られたら早めに受診することをおすすめします。

受診のタイミング|耳鼻科に行くべきサイン

🚨こんなときは耳鼻科へ

  • 発熱がある+耳を気にする様子がある
  • 耳垂れ(耳から液体)が出ている
  • 鼻水が1週間以上続いている
  • 風邪の熱がなかなか下がらない
  • 耳を痛がる・機嫌が悪い
まい@保育園看護師まま

中耳炎が疑われる場合は、小児科よりも耳鼻科の受診をおすすめしています。小児科では耳の奥まで詳しく診ることが難しいケースがあり、耳鼻科の方が適切に診ていただけます。「熱が続いているだけ」と思っていても、耳鼻科で診てもらったら中耳炎だったというケースも少なくありません。

治療について|抗生剤は必ず必要?

「中耳炎=すぐ抗生剤」と思っていた方も多いかもしれませんが、実は症状の程度によって対応が異なります。

💊 抗生剤の考え方(小児急性中耳炎診療ガイドラインより)
  • 軽症の場合:まず3日間は鎮痛薬で様子を見る「待機的療法」が推奨されています。自然に治ることも多いです
  • 2歳未満・中等症以上:抗生剤の投与が必要になることが多いです
  • 細菌性の場合:抗生剤が有効。ウイルス性の場合は抗生剤が効かないこともあります

※治療方針は症状・年齢・診察所見によって医師が判断します

📝まいの体験談
「軽症なら抗生剤を使わずに様子を見る」という選択肢があることを、私自身も記事を書くなかで改めて勉強しました。医師の判断に従いながらも、治療の方針についてわからないことがあれば遠慮せず聞いてみてください。

中耳炎を繰り返さないために|家庭でできる鼻水ケア

中耳炎の多くは鼻水が耳管を通って中耳に流れ込むことで起こります。そのため、鼻水ケアが最も大切な予防策です。

家庭でできるケア

  • 鼻水が出始めたら早めに電動鼻吸い器でこまめに吸引する
  • 鼻をかめる子はこまめにかむよう声をかける(強くかみすぎない)
  • 部屋の加湿を保ち、鼻の粘膜を守る
  • 哺乳瓶授乳中は寝かせたまま飲ませない(ミルクが耳管に逆流しやすい)
  • 授乳後はしっかりゲップさせる

自分で鼻をかめるようになるのは3〜4歳ごろからが目安です。それまでは電動鼻吸い器を使うと鼻腔内をきれいに保てます。

🛒 使いやすい電動鼻吸い器として人気のもの

据え置きタイプで吸引力が強く、長く使えるメルシーポットは保育園看護師にもよく知られた定番品です。

よくある質問

中耳炎は保育園を休まないといけませんか?

中耳炎自体は出席停止の感染症ではありません。熱がなく、本人の体調が良ければ登園できることが多いですが、保育園によって対応が異なるため、園に確認してみてください。

中耳炎を放置するとどうなりますか?

急性中耳炎を繰り返したり放置したりすると、「滲出性中耳炎(しんしゅつせいちゅうじえん)」という液体が耳の中に溜まった状態になることがあります。聞こえにくさや言葉の発達への影響が出ることもあるため、早めに耳鼻科を受診することが大切です。

鼻水が出るたびに中耳炎になるのですが、何か方法はありますか?

中耳炎を繰り返す場合は、耳鼻科で「反復性中耳炎」として診てもらうことをおすすめします。こまめな鼻水ケアが基本の予防策です。医師と相談のうえで治療法を決めていきましょう。

まとめ

中耳炎は「耳を触る・鼻水の色・熱が続く」がサインです。
言葉で伝えられない小さい子の行動をよく見てあげてください。

  • 耳を気にする・耳垂れ・黄緑色の鼻水・熱が続くときは耳鼻科へ
  • 小児科より耳鼻科の方が耳の中を詳しく診てもらえる
  • 軽症は抗生剤なしで様子を見ることもある(医師の判断に従う)
  • 2歳未満は重症化しやすいので早めに受診を
  • 鼻水ケアが中耳炎の一番の予防策
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