「運動会の直前に風邪をひいてしまって…」
うちもそうでした。練習に行けない日が続いて、本人も不安そうで。せっかく頑張ってきたのに、と親としてもつらかったです。
運動会シーズンは、子どもの体にとって思った以上に負担がかかる時期です。この記事では前・当日・後の3つに分けて、体調管理のポイントをまとめました。
- 運動会前に体調を崩しやすい理由
- 練習期間中の体調管理と「休ませる目安」
- 当日の服装・日焼け対策のポイント
- 転倒・すり傷の正しい応急処置
- 運動会後の疲れのサインと回復のコツ
- 受診が必要なときの目安
運動会シーズンに体調が崩れやすい理由

「なんでこのタイミングで…」と感じることが多いのには、理由があります。運動会の練習は普段より長時間・高強度の活動が続くため、体の疲れが蓄積しやすい時期です。
疲れが積み重なると免疫力が落ち、ウイルスや細菌に感染しやすくなります。
さらに10月前後は朝晩は肌寒いのに昼間は汗ばむほど暑いという気温差の大きい季節。子どもの体温調節機能はまだ発達途中なので、大人より体への負担が大きくなります。
- 練習による体の疲労の蓄積
- 気温差による体温調節の乱れ
- 集団生活での感染症リスクの上昇
- 本番への緊張・プレッシャーによる睡眠の乱れ
まい@保育園看護師まま保育園でも運動会シーズンは体調不良のお子さんが増えます。「がんばってるから仕方ない」と思いつつ、だからこそ意識的なケアが大切です。
【運動会前】練習期間中の体調管理
睡眠・栄養・水分補給を意識する

特別なことをする必要はありません。基本的な生活習慣を、いつもより少し丁寧に意識するだけで変わります。
| 項目 | 目安・ポイント |
|---|---|
| 睡眠 | 幼児:10〜13時間 / 小学生:9〜11時間が目安(米国睡眠学会)。 練習期間は30分早く寝かしつけるだけでも違います |
| 栄養 | 「今日は疲れてるな」と感じたら好きなものをしっかり食べさせる。 完璧なバランスより、食べられることが大事 |
| 水分補給 | 汗で水分と同時に塩分も失われます。 味噌汁やスープなど塩分も一緒に補給できるものをプラスして |
練習を「休ませる」判断の目安

「みんなに迷惑をかけるから…」と思って無理をさせたくなる気持ち、よくわかります。でも、無理をして本番に出られなくなる方が本末転倒です。
以下に当てはまる場合は迷わず休ませてください。
- 発熱がある(37.5℃以上)
- 咳・鼻水がひどい
- 食欲がなく、ぐったりしている
- 「体がしんどい」「行きたくない」と本人が言っている
💡 体調不良で休む場合は園・学校の先生に一言伝えておくのがおすすめです。本番前に配慮してもらえることもあります。また、他のお子さんへの感染症予防にもなります。
まい@保育園看護師ままうちの子が練習に行けなかったとき、「みんなどこまで進んだかな」と不安そうにしていました。先生に状況を伝えておいたら、本番前に少し個別で確認してもらえて助かりました。
【当日】服装・日焼け・ケガの準備
服装は「体温調節しやすいもの」を
10月の運動会は、朝と昼間の気温差が大きいことが多い時期です。着脱しやすい服装で体温調節ができるようにしてあげましょう。
- 半袖+薄手の羽織れる上着をセット
- 通気性のよい素材(綿・吸湿速乾素材)
- 応援席では日差しを避けるための帽子も忘れずに
日焼け止めは「塗り直し」がポイント
「日焼け止めを塗ったのに焼けてしまった…」という声をよく聞きます。日焼け止めは塗り直しがとても大切です。
- 外出の15〜30分前に塗る
- 2〜3時間おきに塗り直す(汗をかいたらさらにこまめに)
- 子どもの肌には、刺激の少ないノンケミカルタイプがおすすめ
💡 日焼けは「軽度のやけど」です。皮膚の炎症なので、焼けてしまったあとはしっかり保湿ケアをしてあげてください。

運動会後の肌ケアには、保湿力の高いローションがおすすめです。我が家ではアロベビー ミルクローションを長年愛用しています。天然由来成分99%以上で、刺激を抑えながらしっかり保湿できます。

転倒・すり傷の正しい応急処置
運動会では転んでの擦り傷がよくあります。テンションが上がっているときは本人が気にしないこともありますが(笑)、帰宅後にしっかりケアを。
- 傷口を流水で2〜3分しっかり洗い流す
- 清潔なタオルやガーゼで水分をやさしく拭く
- 湿潤療法用の絆創膏(キズパワーパッドなど)を貼る
- 消毒液を使う(傷を治す細胞も傷めてしまうため非推奨)
- 乾燥させる(「かさぶた=治癒」は古い考え方です)
💡 現在の傷ケアは「消毒しない・乾燥させない」が基本です(日本小児科学会)。流水でよく洗い流すことが一番の処置です。

【運動会後】疲れのサインと回復のポイント
「ぐっすり眠った」は疲れのサイン
運動会が終わったその日、いつもより早く・深く眠る子は多いです。それだけ体が頑張ったということなので、ゆっくり休ませてあげましょう。
翌日以降、以下のサインに気をつけてください。
| サイン | 考えられる原因と対応 |
|---|---|
| 食欲がない | 疲労や軽い脱水のサインかもしれません。無理に食べさせず、水分補給を優先 |
| ぐったり・眠い | 体が回復中のサイン。活動を減らしてゆっくり過ごしましょう |
| 翌日以降に発熱 | 疲れで免疫が落ちたタイミングで感染症を発症することがあります。早めに受診を |
| 筋肉痛・関節痛 | 幼児でも起こります。ぬるめのお風呂でゆっくり温めると楽になることが多いです |
回復を助ける3つのポイント
- しっかり寝かせる
睡眠中に疲れた体の回復が進みます。
いつもより早く寝かしつけましょう。 - 水分+塩分を補給する
汗で失った電解質を補いましょう。
スポーツドリンクや味噌汁が有効です。 - 翌日は無理をさせない
元気そうに見えても、疲れは翌日以降に出ることがあります。
習い事やお出かけは1日ずらすのがおすすめ。
受診の目安
当日中・翌日に小児科へ
- 水分をほとんど取れない(数時間以上)
- 38℃以上の発熱が2日以上続く
- 頭痛・嘔吐・めまいがある
- 傷口が赤く腫れてきた・膿が出ている
- 「いつもと違う」という親の直感
意識がない・呼びかけに反応しない/けいれんを起こしている/体温40℃以上/ぐったりして水分を全く飲めない
#8000(小児救急電話相談):夜間や休日に「受診すべきか迷う」ときに活用してください。
まとめ
- 運動会シーズンは疲れ・気温差・緊張が重なり体調を崩しやすい
- 練習期間は睡眠・栄養・水分補給をいつもより丁寧に
- 発熱・ぐったりがあれば迷わず休ませる
- 日焼け止めは15〜30分前に塗り、2〜3時間おきに塗り直す
- すり傷は「流水で洗う・消毒しない・乾燥させない」が基本
- 運動会後はゆっくり休ませ、翌日以降の体調変化に注意
- 迷ったら#8000、緊急なら119番
🌸 「前・当日・後」の3つを意識するだけで変わります
完璧にやろうとしなくて大丈夫です。
「今日は早く寝かせよう」「塗り直し持っていこう」など、できることから意識してみてください。
子どもが笑顔で本番を迎えられるよう、ぜひ参考にしてみてください。
■ 参考文献
・公益財団法人 日本スポーツ協会「熱中症を防ごう」https://www.japan-sports.or.jp/medicine/heatstroke/tabid523.html
・日本小児科学会「外傷の応急処置について」https://www.jpeds.or.jp/modules/guidelines/
・American Academy of Sleep Medicine「Recommended Amount of Sleep for Pediatric Populations https://aasm.org/resources/pdf/pediatricsleepdurationconsensus.pdf
・消費者庁「子どもの事故防止ハンドブック」https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/child/

