
1歳を過ぎると、「食べる」がぐんと変わってきますよね。
スプーンを握りたがったり、自分で食べたがったり……その一方で、
- うまくすくえずに怒る
- フォークに刺さらずイライラ
- 外食では秒でぐちゃぐちゃ
- 保育園準備、何を買えば正解なの?
と、ママが戸惑いやすい時期でもあります。
「みんな、どうしてるんだろう?」
「うちの子だけ、できてない?」
そんなふうに感じてしまうママが本当に多いんです。
でも、1歳前後は“自立したい気持ち”と“まだうまくできない現実”がぶつかる時期。
だからこそ、少し助けてくれる便利グッズがあると、赤ちゃんの「できた!」が増えて、ママの心の余裕もいっきに変わります。
まいこ@保育園看護師まま保育園看護師として、そして母として、「買ってよかった」「もっと早く知りたかった」と思ったアイテムを、自宅・外食・保育園の3つに分けて紹介します。


1歳からの食事、どう変わる?(発達の基礎)


離乳食完了期は、赤ちゃんから“幼児の入り口”へと一歩踏み出す時期。
食べ方も、気持ちの動きも、目に見えて変わってきます。
咀嚼(かむ動き)が安定してくる
1歳ごろになると、
「飲み込むだけだった食べ方」から一歩すすみ、“自分で形を感じて、つぶす”ことがゆっくりとできるようになっていきます。
- 舌で食べ物を左右に動かす
- 歯ぐきや生えかけの歯でつぶす
- 口の中で“どんな形か”を確かめる
まだ完璧じゃなくて当然。
大人の“もぐもぐ”とは違い、練習しながら少しずつ育っていく段階です。
“自分でやりたい”が爆発的に伸びる
1歳は、自立心が芽生えるターニングポイント。
スプーンを持ちたがったり、
フォークを触ってみたがったり、
お皿を引き寄せてみたり。
「自分でやりたい!」という気持ちは、とても自然で、とても大切な育ちです。
成功するかどうかより、“やってみたい気持ちを守ってあげること”が、のちの食の自立につながります。
気分・疲れ・環境で大きく左右される
ここが一番、ママを悩ませやすいところ。
同じ1歳でも、
- 昨日は自分で上手に食べられた
- 今日はぜんぜんうまくいかない
- いつもより散らかす
- スプーンを放り投げる
…なんてことは、毎日のように起こります。
これは“成長しているからこそ起きる波”であり、問題ではありません。
疲れていたり、眠かったり、楽しさより不安が勝っていたり、理由は本当にさまざま。
大人でも「今日はなんとなくうまくいかない日」がありますよね。
それと同じです。
“できない日”は責めなくてOK
1歳の食事は、
できる日 → できない日 → できる日…
をいったりきたりしながら確実にステップアップしていきます。
だからこそ、
- 食べこぼしてもいい
- スプーンを使えない日があって当然
- 最後は大人がサポートしてもOK
こうした“余白”があると、ママの気持ちもラクになります。
便利グッズは「上手にする道具」ではなく“サポート役”
1歳は、自分の力で食べる練習をする時期。
便利グッズは「できない日を責めないための助け」でもあり、
「できた日を増やす後押し」でもあります。
- こぼれても片づけやすい
- 持ちやすいから成功体験が増える
- 外食でも安心
- 保育園準備がスムーズ
そんな“小さな成功の積み重ね”が、
1歳の「食べる力の土台」になっていきます。
【自宅編】1歳から買ってよかった便利グッズ


① エジソンスプーン(またはトレーニングスプーン)
1歳前後の子は、普通のスプーンだと
「すくったはずなのに全部こぼれる」
ということがよくあります。
エジソンスプーンの特徴は、
- すくいやすい角度
- 食材が落ちにくい形
- 持ちやすい太めグリップ
少しでも「すくえた!」が増えると、赤ちゃんは一気に自信がつきます。
成功体験を積ませてあげられるスプーンです。
② 刺さりやすいフォーク(先端がほんの少し深いタイプ)
フォークが刺さらないと、1歳さんは本気で怒ります(笑)。
刺さりやすいフォークは、
- 柔らかい食材に軽く刺さる
- 取れにくい
- 初めてのフォーク練習にぴったり
“自分で食べられた”を実感しやすくなります。
③ 底がカーブした、すくいやすい食器
見落としがちですが、食器の形は大事。
底がカーブしている食器は、
- スプーンを壁に沿わせるだけで簡単にすくえる
- 食べ残しが少なくなる
- 赤ちゃんが自動的に正しい手首の使い方になる
「ちゃんと食べられた」体験が重なり、自立が進みます。
④ 吸盤付きシリコンプレート
1歳といえば……ひっくり返す天才。
吸盤付きプレートは、
- ひっくり返しにくい
- 1プレートで完結するから盛り付けがラク
- 食べこぼしも拾いやすい
片付けのストレスが激減します。
⑤ 食べこぼしキャッチが優秀なシリコンスタイ
布スタイより、断然ラク。
- 汚れが落ちやすい
- 食べこぼしが拾える
- 洗い替えは2〜3枚あると安心
「食べ終わったあと片付けたくない…」という日の味方です。
【外食編】あると劇的にラクになるグッズ


1歳との外食は、ハードル高め。
でも、ちょっとした準備で驚くほどラクになります。
① 外食用エプロン(薄手でコンパクト)
- 軽い
- 畳むと手のひらサイズ
- 防水で汚れにくい
家では布、外では使いやすいビニール製がおすすめです。
② ケース付き持ち運び食器セット
外食先で意外と困るのが、
「子ども用スプーンがない」「大きすぎる」問題。
持ち運びセットがあれば、
- 衛生的
- いつでも使える
- 子どもが慣れたサイズで食べやすい
外での“初めて食べられた!”体験が増えます。
③ 使い捨てテーブルマット(貼るタイプ)
外食最大の悩み=テーブルべたべた問題。
貼るだけで、
- テーブルを汚さない
- 赤ちゃんは直接触ってもOK
- 食べこぼしごと丸めて捨てられる
手づかみ食べ期との相性も抜群です。
④ 小さめのおやき・スティック野菜を持参
外食は「完璧な手づかみ食べ」を目指さなくて大丈夫。
自宅で作っておいた、
- にんじんスティック
- かぼちゃおやき
- 豆腐ハンバーグスティック
を1品だけ持っていくだけで、外食が一気に安定します。
【保育園編】園生活で大活躍のグッズ


保育園では「自分で食べる経験」がとても大切にされます。
家庭とのギャップが出やすいので、園でよく使われるものを紹介します。
① 園指定のスプーン・フォーク(短くて太いタイプ)
園では、
- 握りやすさ
- 重さ
- すくいやすさ
などが考えられたものを採用しているところが多いです。
家庭との“同じ食具”は、赤ちゃんにとって安心材料になります。
② 軽くて割れないお皿(メラミン・プラ)
園では、
- 投げても安全
- 洗いやすい
- 持ちやすい
という点が重要。
深さのある食器は、スプーン練習にも向いています。
③ 洗濯しやすいスタイ(速乾タイプ)
保育園では水遊び・外遊びなどで気分がコロコロ変わるため、
食事中の「ベチャベチャ問題」が多め。
速乾タイプを2〜3枚用意しておくと安心です。
④ 持ち運びケース(衛生的に収納できる)
バッグの中でスプーンが汚れると地味にストレス。
ケースがあると、
- 衛生的
- 園で保管しやすい
- 登降園バッグが汚れない
“ママの負担が減る”という点でもメリット大。
【今日からできる】1歳の食事がラクになる工夫


1歳の食事は、成長も気持ちも大きく動く時期。
便利グッズと合わせて、小さな工夫を取り入れると、ママの負担も赤ちゃんの成功体験もぐんと増えます。
① 完璧に食べなくていい。“1口食べられたらOK”
1歳の食事は、ほんの少しのきっかけで変わります。
- 気分
- 眠気
- 遊びたい気持ち
- 成長の波
どれか1つでも当てはまると、「今日は食べない日」になることも珍しくありません。
ママが思う「ちゃんと食べてほしい」は、もちろん大切な気持ち。
でも、1歳は“できたりできなかったり”が当たり前。
だから、1口食べられたらOKです。
食べていないように見えても、ちゃんと少しずつ成長しています。
② 机とイスの高さを合わせる(足がつくと食べ方が変わる)
実は、食べ方の安定には “足が床または台につく” ことがとても大事です。
足がブラブラしていると、
- 体が安定しない
- 咀嚼に力が入りにくい
- 姿勢が崩れて集中しづらい
ということが起きやすくなります。
だから、
- 足がつくハイチェアを使う
- フットレストを追加する
この2つだけでも、驚くほど食べる姿勢が整うことがあります。
「食べる力」を育てる、シンプルだけど大きな一歩です。
③ 食べやすい形にする(戻すのも悪くない)
1歳は“自分で食べる”練習の真っ最中。
【形】を工夫すると、成功体験がぐっと増えます。
- スティック状
- 手でつまみやすいコロコロサイズ
- 柔らかめにゆでる
このちょっとした配慮だけで、びっくりするほど食べやすくなります。
そして、ここが大事なのですが…
うまくいかない日は、初期・中期の形状に戻してOK!
「形を変える」ことは負けでも後戻りでもありません。
むしろ、
食べやすい
→ 食べられる
→ 自信になる
この循環がいちばん大事な成長のエンジンです。
④ ママが片付けやすい環境にしておく
食事の時間をラクにするコツは、赤ちゃんより“ママの余裕”を守ること。
- 食事用マット
- シリコンスタイ
- クロス(さっと拭ける布)
- ワンプレート
- 拭きやすい机の素材
こうした工夫は、赤ちゃんのためのようでいて、実は
“ママがイライラしない仕組みづくり”
なんです。
片付けがラクになると、
「こぼしてもまあいっか」
と気持ちにゆとりが生まれます。



そのゆとりは、赤ちゃんにとっても安心できる“食卓の優しい空気”につながります。
1歳の食事は“うまくいかない日がある”が普通です


1歳は、「やりたい気持ち」と「まだ難しい動き」が交差する時期。
うまくいかない日も、全部ふつう。
便利グッズは“成功のハードルを下げる”ためのサポート。
ママがラクになることで、赤ちゃんも安心して挑戦できます。
自分で食べる姿は、少しずつ、でも確実に育っていきます。



赤ちゃんのペースを大切にしながら、無理なく進めていきましょう。










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