離乳食中期(7〜8ヶ月)の便利グッズ|つぶし→刻みがラクになるアイテムを保育園看護師が厳選

離乳食中期(7〜8ヶ月)は、「ごっくん期」から「もぐもぐ期」へとステップアップする大事な時期。

食材の硬さ・舌の使い方・量・姿勢……と、ママが悩みやすいポイントが一気に増えます。

「初期より準備が大変…」

「つぶす?刻む?どの状態が正解?」

「うちの子、全然もぐもぐしてくれない…」

そんな声を、保育園でも本当にたくさん聞きます。

そこでこの記事では、

離乳食中期がとにかくラクになる便利グッズ と、

“もぐもぐ期”の発達に合わせたポイント を、

保育園看護師の視点でわかりやすくお伝えします。

まいこ@保育園看護師まま

初期より調理も食事もステップアップする時期だからこそ、道具の力を借りながら、無理なく続けていきましょう。

目次

離乳食中期(7〜8ヶ月)「もぐもぐ期」ってどんな時期?

舌が前後 → 上下に動くようになる

初期は“舌で前に押し出す”動きが強い時期ですが、中期になると少しずつ

上下に動かして食べ物をつぶす力 が育ち始めます。

とはいえ、この段階ではまだ「歯ぐきつぶし」がやっと。

大人が思うほど上手にもぐもぐはできません。

食べられる硬さのめやす

「バナナくらいの硬さ」「指で軽くつぶれる硬さ」とよく言われますが、

これはあくまで“目安”。

同じ7ヶ月でも

  • 上手につぶせる子
  • 飲み込みに時間がかかる子
  • まだトロトロ状だと食べやすい子

と発達差が大きいため、焦らなくて大丈夫です。

● 量は増えるが、食べムラも出やすい

中期に入ると、

  • ヨーグルト 大さじ3
  • 野菜 大さじ3
  • タンパク質大さじ1〜2

などの量が目安に なりますが、

「昨日食べたのに、今日は全く食べない…」

「スプーンを見ただけで嫌がる…」

という“ムラ”が出るのもこの時期の特徴です。

まいこ@保育園看護師まま

中期は“発達の幅が大きい時期”。進まなくても全然OK。

離乳食中期がグッとラクになる便利グッズ(調理編)

離乳食中期は、初期のように完全ペーストでもなく、大人のように噛むわけでもない“絶妙な形状”が必要。

そのため、調理道具の選び方が負担軽減に直結します。

① すり鉢(中期の万能アイテム)

中期は「つぶす量」が急増するため、すり鉢が大活躍。

例えば…

  • 野菜をゆでてざっくりつぶす
  • 白身魚・豆腐を一瞬でつぶす
  • 大人の取り分けを子ども用にする

など、スプーンでつぶすより圧倒的にラク

特に、小さめ・軽量タイプが使いやすく、

毎回の洗い物も負担になりにくいです。

② ハンドブレンダー(簡単につぶし度調整)

中期は「完全なペースト」より、

ゴロゴロ感が少し残る状態 が理想。

  • ブレンダーは、 回す時間で固さを調整できる
  • 大量調理が早い
  • 初期〜後期まで長く使える

というメリットがあります。

「スプーン1杯しか食べないのに、調理が一番大変…」

というストレスが減るので、離乳食の味方です。

③ 野菜カッター(刻み作業が劇的に早くなる)

もぐもぐ期は“細かく刻む作業”がとにかく増えます。

  • にんじん
  • 玉ねぎ
  • 大根
  • ほうれん草

などを、

手作業で刻むのはめちゃくちゃ大変…!

カッターを使えば、

数秒で“中期向けの細かさ”に。

食べやすさが変わるので、

食べる量が増えたという声も多いです。

④ 離乳食カット用ハサミ(外食・取り分けに神)

保育園の給食でもほぼ必ず使います。

  • 外出先
  • 大人の分から取り分けるとき
  • ラーメンやうどんを子ども用に
  • パンや卵焼きのカット

など、“すぐ刻める”というメリットは大きい。

刃がギザギザしているタイプは食材が滑りにくく、使いやすいです。

中期がラクになる便利グッズ(食べる編)

① シリコン食器(倒れない・滑らない・割れない)

  • テーブルに吸着する
  • 落としても割れない
  • ちょうどいい深さ

中期に多い

  • ひっくり返す
  • 手を入れる
  • 器を持って遊ぶ

といった行動を自然に防げます。

保育園でも、

「遊ぶ行動を減らす=食べる時間が伸びる」

ことがよくあります。

② 中期スプーン(量をすくいやすくなる)

中期は、初期の「小ぶり・浅いスプーン」では物足りなくなります。

  • 少し深め
  • 口に入りやすい幅
  • すくう量がアップする

スプーンひとつで食べる量が変わるので、

“中期専用”を用意するとスムーズです。

③ ベビーチェア(姿勢の安定が飲み込みを変える)

中期は「前に倒れる」「横向きに座る」が増えやすい時期。

姿勢が崩れると、

  • 飲み込みづらい
  • もぐもぐが難しい
  • こぼれる
  • 機嫌が悪くなる

につながります。

チェアは

  • 足がしっかり床につく
  • 背中が倒れすぎない

タイプが食べやすさ◎です。

“もぐもぐ期”をスムーズに進めるためのポイント

① とろみは少しだけ残すと安心です

急に粒が増えると、赤ちゃんは驚いて飲み込みにくくなることがあります。

中期は移行期なので、完全に粒にするのではなく「ペースト:粒=7:3」くらいの混ざり具合を目安にすると、舌や歯ぐきでつぶす練習がしやすくなります。

調理では、まず少しだけ粒を残して様子を見て、赤ちゃんの反応が良ければ少しずつ粒を増やしていくようにしましょう。

② 食べない日は“練習日”だと受け止めて大丈夫です

中期は食べムラが出やすい時期です。

今日はあまり食べなくても、それは成長の波の一つで、後戻りを意味するわけではありません。

親がプレッシャーを感じる日ほど、量をぐっと減らして「今日は1さじ」「椅子に座れたらOK」といった小さな目標に切り替えると、赤ちゃんも気持ちを取り戻しやすくなります。

短時間で区切るのも有効です。

③ 時間帯を変えてみるだけで案外うまくいくこともあります

多くの赤ちゃんは、午前中のほうが機嫌がよく集中しやすい傾向があります。

夕方は疲れが出やすく、食べづらくなることも。

もしいつも同じ時間にうまくいかないなら、朝や昼の別の時間帯に試してみてください。

少しの工夫で「今日はよく食べたね」が増えることもあります。

中期ママからよくある質問

Q. 全然もぐもぐしてくれません…。

まいこ@保育園看護師まま

A. 大丈夫です、心配しなくて大丈夫ですよ。

中期の「もぐもぐ」は、毎日安定してできるものではなく、

できる日とできない日があるのが本当に普通です。

赤ちゃんは

“舌を前後 → 上下 → すりつぶす動きへ”

と段階的に発達していきます。

その途中なので、「今日はできないな…」があっても自然なこと。

焦らずに、少しずつ“経験”を積んでいくことが大切になります。

Q. どれくらい刻めばいい?

まいこ@保育園看護師まま

A. 目安は“指で軽くつぶれるかたさ・大きさ”です。

ただ、

  • 口から全部出しちゃう日
  • 嫌がって泣いてしまう日

があるなら、無理にステップアップする必要はありません。

そんなときは、

  • もう一段階細かくする
  • 少しとろみを足してまとめる

など、赤ちゃんが「食べやすい」と感じる形に戻してOK。

“戻る”ことは、決して失敗ではなく、むしろ赤ちゃんにとって安心につながります。

Q. 食べ物をすごく嫌がります…。

まいこ@保育園看護師まま

A. わかります。本当にその日によって気分が違うんですよね。

中期の赤ちゃんは、疲れ・眠気・歯ぐずり・気分など、

ちょっとしたことで食べられなくなることがあります。

「嫌いなんだ…」と決めつける必要はありません。

例えば、

  • 昨日は食べたのに今日はダメ
  • さっきまで笑っていたのに急に泣いちゃう

なんてことはよくあること。

そんな日は、

“1さじ食べられたらOK”

くらいの気持ちでゆるく構えて大丈夫です。

Q. 初期に戻してもいい?

まいこ@保育園看護師まま

A. もちろんOKです。むしろ、とても良い選択です。

中期はステップアップの時期なので、つまずきやすいのは当たり前。

食べづらさがあると、赤ちゃんは不安になったり、

「食べること=嫌なこと」と感じてしまうことがあります。

一時的に初期のとろみに戻すことで、

  • 食べやすい
  • のみ込みやすい
  • 「食べられた!」という自信がつく

と、良い循環につながります。

そして、自信がつけば、自然とまた進める日が来ます。

まいこ@保育園看護師まま

“うちの子のペース”を大事にしてあげてくださいね。

今日からできる“離乳食中期の時短ルーティン”

① 野菜はまとめてゆでて、小分け冷凍にしておく

中期に入ると、使う野菜の種類がぐっと増えてきますよね。

毎回ゆでて刻んで…を繰り返していると、それだけで1日のエネルギーがなくなってしまうことも。

だからこそ 「まとめてゆでる」+「小分けして冷凍」 は、ママの味方。

にんじん・大根・じゃがいも・玉ねぎなど、よく使う定番野菜を、いちどにゆでて

  • 中期向けの大きさに刻む
  • 製氷皿や小さめの保存容器に入れて冷凍

しておくだけで、平日の準備が一気にラクになります。

「今日は疲れた…」という日ほど、この作り置きが心を救ってくれますよ。

② 炊飯器で“大人のごはん+離乳食”を同時調理

忙しいママにとって、炊飯器は立派な時短家電。

とくに離乳食ではメリットがたくさんあります。

  • 野菜がしっかりやわらかく仕上がる
  • 火の番がいらないから時短になる
  • ほぼ失敗しない

作り方はとても簡単で、

炊く前のお米の上に、ラップで包んだ野菜をぽんと置くだけ。

これだけで、中期にちょうどいいやわらかさに。

「今日のごはん、どうしよう…」という気持ちが、ふっと軽くなります。

③ 1食分は“1プレート”で完結させる

中期は食べこぼしも多い時期。

何枚も皿があると、それだけで片付けが負担になりますよね。

そこでおすすめなのが、

主食+野菜+たんぱく質を1枚のシリコンプレートにまとめるスタイル。

1プレートにすると…

  • 洗い物がぐっと減る
  • 食べこぼしを拾いやすい
  • 料理の“品数作らなきゃ…”というプレッシャーも減る

準備も片付けもラクになるので、食事の時間に余裕が生まれます。

ママが落ち着いていると、赤ちゃんも安心するでしょう。

④ “食べない日”は、量を減らす勇気をもつ

7〜8ヶ月は、体も心もぐんと成長する時期。

そのぶん疲れやすくて、「今日はなんだか食べられない…」という日も増えます。

そんな日は、

思い切って1〜2さじにする。

それだけで十分。

量を減らすことは“手抜き”ではなく、

その日その瞬間の赤ちゃんに合わせた、とても優しい選択です。

ママの心が少し軽くなると、

家の中の空気がふわっと柔らかくなり、食事時間がギスギスしなくなります。

中期は“ちょっと大変”が普通。焦らずに進んでいけば大丈夫

離乳食中期は、

  • 食材の硬さ
  • 刻み方
  • 食べムラ
  • 機嫌

など、気になることが一気に増えます。

でもこれは、あなたのやり方が悪いからではなく、

この時期がそもそも“難しい時期”だから。

だからこそ、道具をうまく使いながら、

「今日はこれだけできた」に目を向けていきましょう。

赤ちゃんはゆっくり確実に成長していきます。

まいこ@保育園看護師まま

あなたのペースで大丈夫です。

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