「目が赤くて熱もある…プール熱?それともはやり目?」
夏になると保育園でもよく見かけるこの2つの感染症。どちらもアデノウイルスが原因ですが、症状の出方や登園できるタイミングが違います。
保育園看護師として日々子どもたちを見ているなかで気づいた見分け方と、自宅での正しいケア・感染予防をお伝えします。
- プール熱とはやり目の症状の違い
- 「検査が陰性でも感染している」ってどういうこと?
- どちらも出席停止!登園できるタイミング
- 家庭内でうつさないための予防ケア
一目でわかる!プール熱とはやり目の違い

どちらもアデノウイルスが原因ですが、症状の出方が異なります。
| プール熱(咽頭結膜熱) | はやり目(流行性角結膜炎) | |
|---|---|---|
| 主な症状 | 発熱+のどの痛み+目の充血(3つセット) | 主に目の症状(充血・目やに・まぶたの腫れ)。発熱は少ない |
| 目の充血の特徴 | 結膜が赤くなる | 白目が真っ赤になる・起床時に目が開かないほど目やにが出ることも |
| 症状の広がり方 | 発熱→のど・目がほぼ同時に続く | 片方の目から始まり、じわじわともう片方に広がる |
| 感染経路 | プール・タオルの共有・飛沫感染 | 手を介した接触感染(感染力が非常に強い) |
| 出席停止期間 | 主要症状消失後2日 | 医師が感染のおそれがないと認めるまで |
まい@保育園看護師まま保育園で「プール熱かな?」と気づくのは、発熱と目の充血が重なって出てきたとき。はやり目は白目が真っ赤になるのが特徴で、目やにも非常に多いです。片方の目がよくなってきたと思ったら、もう片方の目が赤くなる——じわじわ広がる様子でわかることが多いです。
📝まいの体験談
私自身もはやり目になったことがあります。朝目が覚めたら、目やにで目が開かないほどでした。感染力がとても強いので、家族への感染予防には本当に気をつかいました。
検査が陰性でも安心できない?アデノウイルス検査の注意点

「検査は陰性だったけど、明らかに症状がある」——そんなケースは実際にあります。
よく使われる迅速検査(イムノクロマト法)の感度は60〜80%とされています。つまり、感染していても20〜40%の確率で陰性と出てしまう(偽陰性)ことがあります。
検査が陰性でも症状が明らかな場合は、医師が総合的に判断します。「検査で陰性だったから大丈夫」とは言い切れないため、症状が続くときは再受診を検討してください。
受診の目安

- 発熱+目の充血+のどの痛みが重なって出ている
- 白目が真っ赤になっている・目やにが大量に出る
- 片目が治ってきたと思ったら、もう片方が赤くなってきた
- 目が痛い・まぶしい・見えにくいと感じる
💊 特効薬・抗生剤はありません
どちらもウイルスが原因のため、抗生剤は効きません。目薬(抗炎症・二次感染予防)や解熱剤など、症状を和らげる対症療法が中心です。

登園・登校はいつからOK?

📋 出席停止期間(学校保健安全法・厚生労働省ガイドラインより)
プール熱(咽頭結膜熱)
発熱・のどの痛み・目の充血などの主要症状が消失した後、2日を経過するまで出席停止
はやり目(流行性角結膜炎)
医師が感染のおそれがないと認めるまで出席停止(期間は医師の判断による)
※園や学校によって独自の基準を設けている場合があります。事前に確認してください。

家庭内でうつさないための自宅ケア

どちらも感染力が強く、特にはやり目は家族内でうつりやすい感染症です。こまめなケアで家庭内への感染を防ぎましょう。
家庭でできる感染予防
- こまめな手洗い(特に目を触った後は必ず)
- タオルは必ず個人用にする(目に触れるものは共有しない)
- 点眼液も個人用にする(共用しない)
- お風呂はできれば分ける・難しい場合は感染者を最後に入れる
- 回復するまでプールは禁止
- 目やにはティッシュなどで優しく拭き取り、すぐ捨てる
まい@保育園看護師ままタオルの共有と手洗いが特に重要です。はやり目は感染力がとても強いので、子どもが感染したら家族全員が気をつけてください。お風呂を完全に分けるのが難しい場合は、感染した子どもを一番最後に入れて、お風呂のあとは浴槽・洗面台を拭くなど工夫してみてください。
よくある質問

まとめ
発熱+のど+目の充血が重なればプール熱、目の症状が中心ではやり目の可能性が高いです。
- どちらもアデノウイルスが原因・出席停止の対象
- 検査が陰性でも症状があれば医師の判断を信頼する
- はやり目は片目→もう片方にじわじわ広がるのが特徴
- タオルの共有禁止・手洗い徹底が最大の予防策
- 登園できるタイミングは必ず医師に確認を


