「また熱が出た…今度は何の感染症?」
夏は子どもの感染症が増える季節です。プール・水遊び・虫刺され・密集した室内……感染が広がりやすい場面が多く、保育園でもこの時期はさまざまな感染症が流行します。
保育園看護師として毎日子どもたちの体調を見ているなかで、夏によく見る感染症を5つまとめました。「どんな症状?」「いつから登園できる?」の基本をわかりやすくお伝えします。
- 夏に増える感染症5つの症状と特徴
- それぞれの登園基準
- 家庭でできる感染予防のポイント
なぜ夏は感染症が増えるの?

夏に感染症が増える理由は大きく2つあります。
① 高温多湿で菌・ウイルスが繁殖しやすい
気温・湿度が高い環境は、細菌やウイルスが活発になりやすく、皮膚のバリア機能も低下します。
② プール・水遊びでの接触感染が増える
タオルの共有・プールの水・肌同士の接触など、感染経路が増える季節です。
まい@保育園看護師まま保育園では7〜8月に感染症の報告が一気に増えます。プールが始まる時期と重なることが多く、特にとびひやプール熱は毎年必ず見かけます。早めに気づいて対処することが、クラス全体への広がりを防ぐ一番の方法です。
夏の感染症① 手足口病・ヘルパンギーナ

🤒 手足口病・ヘルパンギーナ
- 手足口病:手のひら・足の裏・口の中に水疱が出る。発熱は軽めのことが多い。
- ヘルパンギーナ:高熱+口・のどの奥に水疱。体への発疹はない。
- 登園基準:どちらも出席停止の対象外。食事が取れて普段通りの生活ができれば登園可。
- 流行時期:6〜8月

まい@保育園看護師まま「体に湿疹が出ているかどうか」が見分けのポイントです。手のひら・足の裏にも水疱があれば手足口病、口とのどの中だけならヘルパンギーナの可能性が高いです。乳児はよだれが急に増えるのもサインのひとつです。
夏の感染症② プール熱(咽頭結膜熱)・はやり目(流行性角結膜炎)

👁️ プール熱・はやり目
- プール熱:発熱+のどの痛み+目の充血の3つが重なる。
- はやり目:白目が真っ赤・大量の目やに。片目→もう片方にじわじわ広がる。
- 登園基準:プール熱は主要症状消失後2日。はやり目は医師が感染のおそれなしと認めるまで出席停止。
- 流行時期:6〜8月(夏のプールシーズン)

まい@保育園看護師まま発熱+目の充血が重なったときに「プール熱かも?」と気づきます。はやり目は白目が真っ赤になるのが特徴で、感染力がとても強いです。検査が陰性でも症状が明らかな場合は医師の判断を優先してください。
夏の感染症③ とびひ(伝染性膿痂疹)

🩹 とびひ(伝染性膿痂疹)
- 症状:虫刺されや傷をきっかけに水疱ができ、破れてじゅくじゅくした状態が広がる。
- 原因:黄色ブドウ球菌・溶連菌などの細菌。抗生剤が有効。
- 登園基準:出席停止の対象外。患部をガーゼで覆えれば登園可(広範囲は自宅療養)。プールは完治まで禁止。
- 流行時期:5〜8月(夏のピーク)

まい@保育園看護師まま虫刺されを掻きむしってしまうことが入口になることが多いです。「なんかじゅくじゅくしてきたな」と思ったらあれよあれよと広がるので、早めの受診が大切です。爪を短くすること、患部をガーゼで覆うことが家庭でできる基本ケアです。
夏の感染症④ 溶連菌感染症

🦠 溶連菌感染症
- 症状:突然の高熱+のどの強い痛み。咳・鼻水がほとんど出ないのが特徴。体に発疹が出ることも。
- 治療:抗生剤(10日間)を最後まで飲み切ることが重要。
- 登園基準:抗生剤開始後24時間以上+全身状態がよければ登園可。
- 流行時期:春〜初夏・冬(年中かかる可能性あり)

まい@保育園看護師まま保育園では発熱のあとに体に発疹が出てきたときに気づくことが多いです。「熱があるのに咳・鼻水がない」は溶連菌を疑うサインです。抗生剤は熱が下がっても最後まで飲み切ることをお伝えしています。
夏の感染症⑤ 中耳炎

👂 中耳炎
- 症状:耳の痛み・熱が続く・耳を触る・耳垂れ。乳幼児は言葉で伝えられないため気づきにくい。
- 夏に増える理由:プールの水が耳に入ることで発症しやすくなる。鼻水が続くことも原因に。
- 登園基準:発熱・耳痛などの急性症状がおさまれば登園可(医師に確認)。
- 流行時期:夏(プールシーズン)・冬

まい@保育園看護師まま乳幼児は耳管が短く水平に近い構造のため、大人より中耳炎になりやすいです。「熱が続く」「耳をよく触る」「機嫌が悪い」が重なるときは耳鼻科を受診してみてください。
登園基準まとめ

| 感染症 | 出席停止 | 登園の目安 |
|---|---|---|
| 手足口病 | 対象外 | 食事が取れて普段通りの生活ができれば |
| ヘルパンギーナ | 対象外 | 食事が取れて普段通りの生活ができれば |
| プール熱 | ◯ | 主要症状消失後2日 |
| はやり目 | ◯ | 医師が感染のおそれなしと認めるまで |
| とびひ | 対象外 | 患部をガーゼで覆えれば登園可 |
| 溶連菌 | 対象外 | 抗生剤開始後24時間以上+全身状態良好 |
| 中耳炎 | 対象外 | 急性症状がおさまれば(医師に確認) |
※園・学校によって独自の基準を設けている場合があります。必ず事前に確認してください。
夏の感染症、共通の予防ポイント

家庭でできる感染予防
- こまめな手洗い(帰宅後・食事前・トイレ後)
- タオル・コップは個人用にする
- プール後はシャワーで全身を洗う
- 虫刺されは掻かないよう爪を短くする
- 体調が悪いときはプール・水遊びを休む
まとめ
夏の感染症は「早めに気づいて・早めに受診」が一番の対処法です。
- 発熱+目の充血 → プール熱を疑う
- 咳・鼻水なしの高熱+のどの痛み → 溶連菌を疑う
- 虫刺されがじゅくじゅくしてきた → とびひを疑う
- 登園基準は感染症によって異なる(必ず医師に確認)
- 手洗い・タオルの個人使用が共通の予防策



